どこでも。
いつものバス停にて――
「おぉ!」
イブキがテクノロジ~系ニュ~スを読みながら、そんな声を上げる。
「月夜! 月夜!!」
イブキがテンションを最高まで上げながら月夜にスマホを見せる。
「にほんのカイシャがどこでもドアつくったんだって!」
と、にわかに信じがたい事を言うイブキに、
「いや、フツ~にムリでしょ!」
と、冷静に突っ込みをいれつつイブキの差し出すスマホを受け取って、記事を詳細に読み進める。
「ほら、列車のドアって書いてあるじゃん」
「えっ! そなの?」
「うん。まあ、わざと誤解を招くような見出しの記事だったし、感想コメにも『釣られた』って書いてる人多いから」
「イブキさんをつるなんて……あっ! でもこれはイブキさんがジュンスイってコトじゃない?」
「自分で言ってる時点でアレだし、イブキの場合はただのアホって気がするかも」
「ぬう」
月夜の言葉に全く言い返せないイブキだった。
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