じどり。
いつものバス停にて――
「マラソンたいかいでネッシといっしょにうつったシャシンがあれば900まんえっ⁉︎」
イブキが暇つぶしにエンタメ系ニュ〜スを流し読みしていると、そんな記事が目についた。
「ネッシ〜? あのネス湖にいるかもってゆ〜怪獣の事?」
「そ〜みたい。マラソンしてるときにいっしょにうつりこんだらショ〜キンだって」
「へぇ〜。ちょっと見せて」
月夜がイブキからスマホを受け取り記事を読む。
「ん〜……それっぽい写真が撮れたらスコットランド王立動物学協会が鑑定を行い、本物と証明された場合に賞金を受け取る事ができる――って、ハッキリ証明できないから未確認生物なんでしょ⁉︎ これ話題作りの企画であって賞金は絶対でないやつじゃん‼︎」
「まあまあ、ト〜ジツになってとつぜんネッシ〜があらわれるかもしんないじゃん」
月夜からスマホを受け取ると月夜の画像を一枚撮るイブキ。
「なんで今、撮った?」
「ん? ビックフットはっけ〜んってコトでショ〜キンもらえないかな〜っておもって」
「ウチ、怪獣じゃないもん!」
そう抗議する月夜の目の前で画像加工アプリを立ち上げ、筋肉ムキムキのカンガル〜の顔に月夜の顔を嵌め込むのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます