びょ〜じゃく。
いつものバス停にて――
「……うっ!」
イブキが短い呻き声を残してフラフラとあぶなげに揺れる。
「――ちょ! 大丈夫イブキ‼︎」
心配し慌てて駆け寄る月夜に――
「いまのどう?」
とても体調の悪そうに見えない『にっぱ!』として笑顔を見せるイブキ。
「いまね〜ビョ〜ジャクじょしがモテるんだって!」
そういってイブキはいつもの如何わしいニュ〜スを扱ってるサイトが映ったスマホを見せる。
「キャバジョ〜のテクニックでタイチョ〜わるそ〜にしてると、いつもよりモテるんだって」
黄門様の印籠のようにスマホを掲げ力説するイブキ。
「ビョ〜ジャクキャラでイブキさんもモテモテに――」
そう胸を張るイブキに月夜はそっと近づくと――
ごつん!
硬い音とともにイブキの脳天にゲンコツを落とす。
「もぉ――本っ気で心配したウチがバカだったわ!」
そういってプイっ顔を背ける。
結局、その日は一日中塩対応されてしまうイブキだった。
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