れ~のアレ。
いつものバス停にて――
「おぉ! こ、これは――!」
イブキがいつもの如何わしい情報サイトで出所も効果もあやしげな情報を見ながら、驚嘆の声を上げる。
「月夜! 月夜!! これみてよっ!!! これ!!! オトコのヒトにモテモテになるセクシ~なふくなんだてェェ!!!!」
イブキがテンションマックスのまま掲げたスマホ画面に映っていたのは――?
「……いや……これって……服……ってゆ~か……」
月夜も女の子。モテモテとかセクシ~とかという装飾語の付いた服に興味がないワケじゃない。ただそれを一瞥した瞬間に興味の表情は呆れの表情に変化した。
「いや、これてタダのスク~ル水着じゃん!?」
月夜がその画像をみるなり、呆れ顔でそう言い放った。
「ふふり。イッケそ~みえるケドね――」
イブキが月夜の言葉を一笑も伏すと、
「このスクミズは――フロントジッパ~なんだよっ!」
「ふ~ん……それで?」
「それでって――フロントにファスナ~ついてんだよっ! ムネのトコについんでだよっ!! セクシ~じゃん!!! ノ~サツなんだよっ!!!!」
「う~ん……でも、イブキが着るとさぁ……その……えっと……」
「な、なによっ!?」
「残念な気がする」
「ガ~ン!」
一部で流行ってるフロントジッパ~の競泳水着――イブキが着ても効果がないようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます