カレンダ〜

 いつものバス停にて――


「アナ雪のカレンダ〜が税込で一億円⁉︎」

素っ頓狂な声あげる月夜。

「ん? ネットつ〜はんのねだんまちがちゃったケ〜のはなし?」

イブキが小首を傾げ聞き返す。

「うんと……ガチっぽい。ほら――」

月夜のスマホに映しだされた画面には確かに2015年度アナ雪カレンダー税込一億円と表示されていた。

「うわぁ! ホントだ⁉︎ ボッタだよ!」

「それが、これプラチナでせきてるみたいだから単純にぼったくりともいえないんだいね」

「そうなんだ」

「でも、一億円のカレンダ〜なんて誰が買うんだろ〜?」

「う〜ん……ソ〜リダイジン?」

「そういえば選挙あるね」

「あ〜ガイセンシャ? なんかはしってるね」

「ウチらは選挙権ないし、あんまり関係ないけどね」

「そうだね〜」

選挙カ〜の猛アピールを華麗にスル〜するJK二人だった。

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