こんば~と。

 いつものバス停にて――


「ぬう……」

 イブキがなにかをみつけると、悔しそうな呻き声を洩らし、スマホを持つ手はワナワナ震えていた。

「ど、どうした?」

 その尋常ならざる様子に思わず声をかけてしまう月夜。

「これだよっ! これみてよ!!」

 そういってイブキが差し出したスマホには――

「『巨乳女子に聞くもし微乳になれるとしたら』――」

「それによると、46パ~セントのヒトがビニュ~になりたいってこたえてんだよっ! ありえないよ! 50エンと500エンをコ~コンするようなモノだよ」

「そうとも限んないじゃない?」

「ぬ!?」

 そういうと月夜は自分の肩に手を当てると、

「おっきと肩と首がつねにこってるし――」

「むう……そんなコトいってみたい」

「下着もサイズが多きのは高いわりに可愛いデザイン少ないし」

「そ、そうなんだ」

「まあ、ウチはそれでも微乳になりたくないけど」

「ムキ~!! クチクしてやる!!! このちじょうからキョニュ~なんってクチクしてやる!!」

 イブキがそう叫んで暴れ出した。

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