ずっともだいあ。
いつものバス停にて――
「月夜、月夜~」
イブキは現れるなり、月夜に近寄ると――
「月夜とイブキさんってずっともだよね?」
「はぁ?」
イブキが現れるなり突然言い放った一言の意図がわからず、奇妙な声を上げる月夜。
「ほらほらこれこれ~」
イブキが差し出すスマホ画面には――
「『故人の遺灰をダイヤモンドにできる』?」
「そそ」
「ふ~ん……で、ウチが死んだらそれを使ってやりたいと?」
「そそ。でも――」
「ん?」
「なんかフジュンブツがおおいと、あおいろとかになったりすんだよね」
「へぇ~。自分の遺灰がどんな色のダイヤになるかはちょっと気になるな」
「月夜のバアイ、たべかすのようにマダラっぽくなりそう……」
「そんなワケないでしょっ!」
月夜がイブキを小突いた。
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