あいす つぅ~
いつものバス停にて――
「サ~ティワンで一番人気のアイスはバニラなんだ」
月夜がいつものニュ~スアプリからアイス屋の人気フレ~バ~アンケ~ト結果を見ながら呟く。
「バニラおいしいモンね~」
「まあ、定番だからね。でも、ウチはやっぱりいろんな味を楽しみたいな」
「んじゃサンコ~までににばんめはなんなの?」
「ふふ~ん。よくぞ聞いてくれました。2位はストロベリ~チ~ズケ~キ」
「なんか……ストロベリ~でいいよ~な……」
「なぁ~に言ってんのっ! 他にはない独自の味なのよっ!! イチゴの爽やかな甘さとチ~ズケ~キの濃厚さが見事に融合された一品なのよ!!!」
「う~ん……そ~いわれてみると、たべたくなってきた」
「でしょ~。それで3位は抹茶」
「マッチャかぁ~。あのニガミはニガテかな~」
「それがクセになるのよん。イブキも大人になればわかる」
「……ド~キュ~セイ」
「4位はチョコミント」
「おぉ! チョコミントおいしいよね!! なんかスーっとするのがイヤだったんだけどチョコのアマさがよくってきがついたらハマってたよ」
「でしょ~! さ――行くわよ」
「へ?」
「だから~アイス食べに行くわよ」
「こんなサムいのにアイスたべんの?」
「そそ。さ、行くよ」
そういってイブキの腕をつかむとズルズルと引き摺っていく。
そのあと寒い風の吹き荒れるなかでアイスを食べながらイブキがもらした一言は、
「ナベたべたい……」
だったという。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます