スマホせ〜げん。

 いつものバス停にて――


「JCの娘がスマホをほしがっていますかぁ〜女子中学生のおか〜さんも大変ね」

つい数年前までの自分を棚上げしてそう呟く月夜。

「でも、やっぱり中学生にスマホは早いよね?」

「えっ⁉︎」

その一言にイブキが驚きの声を上げる。

「イブキさんははやければはやいほ〜のがイイとおもうケド」

「え〜⁉︎ だって使いこなせないでしょ?」

「だからだよっ! さいしょからできるヒトなんていないワケだし、つかいこなせるよ〜にはやいウチから――」

「でも危ないでしょ? ほら課金とか」

「イブキさんカキンするときのパスワ〜ドおしえてもらってないよ」

「あぁ〜なるほど」

「ケッキョク、スマホでもSNSでもホゴシャのヒトがつかいこなしてたらキケンセ〜もタイショホ〜ホ〜もしってるから、あんまモンダイになんないんだよね〜」

「じゃ、そういうのに疎い親はど〜すんの?」

「そ〜いうヒトはジブンもいっしょにコウニュウして、いっしょになれていくといいとおもうよ」

「な、なるほど。なんか正論っぽい」

「トチュ〜でなげださないとかコドモにおいてけぼりにならないよ〜につよいイシがヒツヨ〜だけどね」

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