ゆ〜せんじゅんい カロリ〜メイト→→越えられない壁→イブキの話し

 いつものバス停にて――


「ねぇ、月夜」

イブキが野菜ジュ〜スを飲みながら声をかける。

月夜は食べていたカロリ〜メイトをパキっと折ると、

「ふぁ⁉︎ ふぁに〜?」

と、折ったカロリ〜メイト口で保持したまま応じる。

「マンガキッサってさ〜」

「ふんふん――サクサク」

咀嚼中もため口に手の平で隠しつつ律儀に相づちを打つ月夜。

「インタ〜ネットカフェとど〜ちがうの?」

「ふぇ?」

「だから〜マンキツとインタ〜ネットカフェってど〜ちがうの?」

「漫画置いてあるかどうか?」

「でもさインタ〜ネットカフェにもおいてあるよね?」

「ぱ、パソコンの性能とか?」

「このまえ『最新型のパソコン入荷』ってとこにあったのXPだったよ」

「難民がいるかどうか?」

「そっか! マンキツなんみんとかきかないもんね。ネカフェなんみんがいるかど〜かがちがいなんだ」

「……うん」

たぶん違うだろ〜なと思いつつめんどくさいので放置して、カロリ〜メイトを食べる月夜だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る