なつやすみでびゅ~

 いつものバス停にて――


「あぁ……はやく……はやく冬やすみになんないかなぁ……」

 残暑の朝方にそうボヤくのはイブキ。その呟きの通りダルそうな表情からまだまだ夏休みボケが抜けきっていないようだ。

「まだ、そんな事言ってんの? 新学期始まってまだ三日目だよ」

「そうそう、新学期といえばさ~新学期になってからさ~なんかキレ~になった娘おおいよね? 男子は髪のいろかえたり、へんなアクセつけたりとか、ヘンなホ~コ~にかわったのがおおいケド、女子はフ~ンイキだけかわったり、ビックリするほどカワイクなった子がおおいよね?」

「確かに夏休みを境に変わった子いるね」

「あった、あった」

 イブキはスマホで夏休みデビュ~9つの変化という記事を見つけた。

「ふ~ん……そんなにあるんだ~。あっ! でも髪が伸びて大人っぽくなったとか本人が意図せず変わった場合もあるんだ。なになに――部活をがんばりすぎて小麦色に日焼けか~」

「月夜、月夜。そんなコトよりもこの「大人しかった性格が社交的になった」とか「男まさりの性格がやさしい女性的になった」とかはあきらかにカレシできたからだよね~?」

「たぶんね……ほかにも「男慣れを感じた」とかも――「ダイエットに成功して痩せてスッキリした」とか「スカ~トの丈が変わった」「メイクが派手系じゃなくてカワイクなった」とかはほんと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に休みの間、人知れず努力した賜物だね」

「そうだね。わかんないのが「普通のシャンプ~の匂いが良い香りになった」ってやつ」

「あ~たぶんそれ勘違いだよね~」

「そそ。これゼッタイきのうせいだね~」

 と、夏休み中になにかあって変わった2割の女子のアレコレを話す。休みあけも変わらない8割の女子の二名だった。

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