しゅくだい。
いつものバス停にて――
「宿題代行業者が手一杯で受けられないと3社連続で断られる!?」
月夜がまるで『宇宙人、神保町で発見される!?』という記事を読んだときのような半信半疑のビミョ~そうな表情で記事を読み上げる。
「あ~それね」
「知ってんの!? イブキ」
「うん。インターネットでケンサクするといっぱいでてくるよ~業者さん」
「ホントにっ!?」
「うん。読書カンソ~文3000円とか絵いちまい4000円とかいっぱいコ~スがあってナイヨ~も中学生っぽくとか賞とれるぐらいハイクオリティにしてくれとかチュウモンできんだよ」
「は~なんか――もはやサ~ビス業みたい」
「作文も学生のアルバイトじゃなくて作文添削のプロがタント~すんだって」
「へ~。でも……やっぱし……なんか……ちょっとあやしかも? お金だけだましとられたりしないのかな?」
「それもダイジョブ! リョ~キン後払いだから」
「そうなんだ――って、イブキちょっと詳しすぎない?」
「え~こんぐらいジョ~シキだよ……」
とい言いつつ後ろめたそうにツィ~と視線を反らすイブキ。
「アンタまさか――」
「それはダイジョブ! 一万円ぐらいかかりそうだったから~」
イブキは強く月夜の肩に手を置くと――
「タダでやってもらえる。月夜センセ~におねがいしようとおもいます!!」
結局、自分の力ではやらないイブキだった。
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