げ~む。

 いつものバス停にて――


「ふ~ん……ドラクエが9月に3DSもか~いまのオンゲはホントにマルチプラットフォーム(多様機種対応)がキホンになったね~」

「そういえば廃人化する人が多いって聞くオンラインゲームやってる割にアンタはあんましドハマリしてないよね?」

「ん~……。まぁね~」

「ゲーム好きのアンタにしては珍しいよね」

「まあ、ドラクエ自体がライトユ~ザ~むけだからね」

「そうなんだ?」

「うん。むかしのオンゲなんてリアル72時間の間に出現するモンスタ~を文字通り72時間寝ないでパソコンの前に座ってひたらすら待つとかマゾゲ~みたいなのにハマるとタイヘンだけどね」

「うへ」

「それにくらべたらゼンゼン、ライト層むけなんだよ」

「ふ~ん……結構詳しいわね」

「イブキさんの親がむかしやってたから――」

「あぁ~なるほど!」

「さいしょオンゲで知り合ったんだけど、出会いがドラマチックだったんだって」

「おっ! なになに? 恋バナ?」

「そんなたいそうなモンじゃないけど、ウチのおと~さんとおか~さんは、それぞれギルマス(ギルドマスター)でそれぞれヒ~ラ~(回復役)とタンク(盾役)でアブナイトコを助けたコトで知り合ったんだって」

「へ~お姫様と騎士の関係みたいだね」

「そうだね。まあ――」


































「おと~さんがおか~さんにカッコよく助けられたんだけどネ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る