テコいれ~
いつものバス停にて――
「ねぇ月夜――」
「ん?」
片手でスマホをいじりつつ話しかけるイブキ。
「テコ入れってあるじゃない?」
「あ~アニメや漫画で使われるやつね」
「うん。そうそう――でさ――」
「イブキさん達もテコ入れしない?」
「……………………………………は…………………………………………………?」
ものすごく長い沈黙のあと、
「(゜д゜)」
こんな表情で言った。
「だからテコ入れ。ほら温泉とか海水浴とか必殺技作るとか――」
「ほ。本気でやんの?」
「大丈夫だよ! 温泉とかはホラ光とか湯気とかでうまく隠されてるから」
「いや~そうじゃなくて……」
「………………………………………………………………メンドクサクナイ?」
「そうだね」
まだバスは来ない。
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