エンジェリック・ライナー

あらすじ

 今ではない時、ここではない場所……遥か昔、善と悪との最終戦争があった時代。神と天使が勝利を収め、悪魔は倒された。そして、悪魔にくみした人間たちに待っていたのは、寿命を超える刑期の「煉罪れんざい」だったのである。宇宙の果ての流刑惑星るけいわくせいプルガトリオは、そんな罪人たちの末裔を閉じ込めた銀河の監獄。


 ――煉罪人れんざいにん


 それは、寿命を超えた罪をあがない、子から孫へと罰を引き継ぐ民。彼らは身体に刑期の年数を打ち込まれ、徹底した管理社会を形成していた。だが、刑期の長さは罪の重さ、そして……自らの罪を利用するシステムでの強さ、豊かさを形成していた。プルガトリオでは、刑期の重く長い者こそが強者という、歪んだ社会ができあがっていたのだった。


 そんな狂った世界で、マフィアに出入りするストリートキッズのダンはあやまちを犯す。組織のボスがかこう傷心の美女リーチェを、ボスの悪辣あくらつな魔の手から解放して逃がしたのだ。罪をつぐない終えて刑期がゼロになった者だけが乗れる、天国への列車……人は皆、己の肌に刻まれた数字を見ながら白亜の高速特急を夢見る。自由な宇宙、平和なエデンへと続くその列車の名は……エンジェリック・ライナー!

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