コレデオシマイ【終】

 ここまで、気違いの病気体験をなぞる旅と、その後の戯言におつきあいくださってありがとうございました。


 もうこれで最後にします。今僕は精神障害者手帳を取得するべきか悩んでいる。精神科の先生に言えば診断書は書いてもらえるだろう。取得すれば市営バスが無料になったり、NHKが無料になったりする。お得だ。その一方で言われなき中傷を受けることもあるだろう。それに耐えられるか、取得までの煩雑な作業を一人でこなせるか、不安が残る。僕はダメ人間だからこんなことになってしまった。これからもダメ人間として生きていくしかないのか。


 生活保護のことを考える。今僕は元妻のアパートに間借りしている状態である。金は一銭も払っていない。その代わり、食材などは自分持ちだ。それに国民健康保険、国民年金を支払っている。病院通いしているので、国民健康保険を支払うのは納得している。でも、支給されないかもしれない国民年金に毎月三万近く支払うのには納得いかない。それから、市民税・県民税。収入ゼロだから確定申告にはいかないのだが、毎年、理由を述べろと、催促の手紙が来る。面倒だ。もうちょっとシンプルにしてほしい。


 国家は精神病患者の苦しみを分かってくれていない。もっと簡素に、保護を受けたい。国家は社会保障を減らすことばかり、考えている。消費税の引き上げ延期は参事院選挙で勝つための策略だ。増税分を社会保障に充てるとか言っておきながら、増税しなかったから減額するよと言っているようなものだ。政治家は汚い。舛添東京都知事のいい加減な金使いを見れば、そのことは明らかだ。一部の政治家を除いて、ほとんどの政治家は、いろんな手を使って金を私物化する。その金の出処は国民の血税だ。人の金を使って、財テクをする。卑怯だ。即刻辞任を要求する。国会議員もそうだ。汚い真似をして、金を得ている人が大勢いるはずだ。彼らは週刊誌のスクープがなければ、平然と血税を自分の欲望のために使っている。権力を得て、いい気になっているとしか思えない。

 話が脇道に逸れたが、それらの無駄金をなくせば、社会保障は充実する。躁鬱病だって、救いの道はあるはずだ。僕はそれに期待している。


 躁鬱病で苦しんでいる人はたくさんいるはずだ。でも鬱病のように認知されていない。みんな多かれ少なかれ、躁状態によって、失敗をしている経験があり、恥ずかしくて、人に言えないんだと思う。だから、僕は恥をかくのを覚悟してこの物語を書いた。今後の執筆生活に悪影響があるかもしれないが覚悟の上だ。みなさんに躁鬱病の辛さを知ってほしい。躁状態の時だって肉体は疲労し、助けを求めているんだ。鬱状態ならなおさら助けを求めている。躁鬱病患者は絶えず、SOSを発信している。それを受信して、助けの手を差し出してほしい。僕の言いたかったことはそれだけだ。

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