第2話 売り切れ
ホームでは10時にティータイムがあるので、スタッフは入居者様にオーダーを伺う。
その日は職員Aが紙を持ってひとりひとりに何がいいか伺っていた。
それを見て刺激された女性入居者Z様も後を追うようにオーダーを取り始めた。
職員A
「Yさんは何にします?」
Y様
「コーヒー!ブラックでね!」
A
「はい、ブラックね。Xさんは?」
女性入居者Z様
「Wさん、アンタ何にするの?ラーメン?」
W様
「いや、紅茶で‥」
A
「Xさんはカフェオレね、Vさんは?」
女性入居者Z様
「Vさん、アンタは?ラーメン?」
A
「‥‥。」
V様
「Aさんが困ってるだろ!」
A
「あっ!Vさん、大丈夫だから気にしないで下さいね。Zさんも手伝ってくれてありがとう。」
女性入居者Z様
「しょうがないねぇ!最近の若いお兄ちゃんはトロくってさぁ!ところでAさん、アンタは何にすんの?玉子焼きは売り切れだからね‼︎」
A
「あっ、え〜っと‥‥残念だなぁ〜!玉子焼き食べたかったのになぁ〜!」
V様
「‥‥大変だね、Aさん。」
A
「‥‥はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます