第12話
この辺りで、ここで言うオタクの定義を少ししてみたいと思います。
オタクとは何かという定義は、一般でも確立されていません。
見た目がアレとか、コミュニケーション能力の欠如とか、関心対象に性的意識を含んでどうとか、まあいろいろ(好き放題)言われてますが、ここでは「好きになった対象に没頭できる性質」としておきます。
高校時代、平井和正に没頭して、入手できる限りの全ての著書を読み漁りました。古本屋を見つけては隅々までチェックし、単行本だけでなく平井和正が解説などを寄稿している雑誌や書籍なども入手しました。資料とか元ネタになったと思しき本まで買っては読破します。(なかでも山本周五郎の「正雪記」は大当たりでした)
この行動パターンがいつごろ身についたのかは不明です。「ボトムズ」放送時には脚本、絵コンテ、演出、作画監督を全話分チェックしてました。元ネタと言われて「ブレードランナー」や「地獄の黙示録」などもチェックしてたので、少なくとも高校1年の時には始まっていたようです。
浪人中は佐藤忠志先生の著書を、出ているものは全て買いましたね。
その対象を好きになったら、世界観に関わる全てのものを理解しようと調べまくります。
「拳児」読んだら当然中国拳法の本をチェックするわけですが、そこから
とにかく、客家や失恋はもう少し先の話。
私が夏に入院したのは、1988年(昭和63年)、宮崎勤が最初の殺人事件をおこす頃でした。
オタクという言葉が一般に使われるようになるのは、彼が逮捕された1989年の夏以降になります。
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