第4話
高校に入り平井和正に触れ、途端に活字中毒になった私は、平井和正作品を全て読破してしまいます。読破後は、再読は当然として、似たような匂いの作品を探しては読んでいきます。夢枕獏もその1人。
平井和正が「めぞん一刻」に夢中になったのもこの頃で、高橋留美子ファンの同級生と互いの情報を交換しあったりもしましたな。「めぞん一刻」単行本未収録分の切り抜きをまとめて見せてもらって、単行本とスピリッツ連載時のタイトルのデザインが全く違うのに驚いたりしたのもいい思い出です。
それはともかく、中学まで全く読書の習慣が無かった私が、いきなり活字中毒になってしまったのだから平井和正恐るべし。そのため、子どもの頃から「白衣を着る仕事」に就くのが前提だった理系頭が、完全に文系仕様に作り変えられてしまっておりました。その事にまったく気づかず高校卒業までずっと理系選択だったので、当然受験に失敗します。めでたく「浪人さん」の出来上がりです。
浪人となった1986年は、「レイズナー」が打ち切られ(大好きでした)、「タッチ」の連載が終わり、「ラピュタ」が公開され「ドラクエ」が発売される年です。その前年の1985年は「究極超人あ~る」の連載が始まってました。つまり私は鳥坂先輩と同じ学年だったのですね。鳥坂先輩のセリフ「卒業!? そういえばそんな行事もあったな」は、当時の卒業を控えた友人たちと、挨拶代わりに使っていましたっけ。
世間では阪神が優勝(1985)したりハレー彗星が接近(1986年2月)したり、チェルノブイリ原発が爆発(1986年4月)したりと、何かと騒々しくなってきた時代です。
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