33話
2学期が始まって
今までと変わらない学校生活が始まった
1つ変わった事と言えば、
毎朝家のドアを開けると
家の前の電柱に悠人が持たれてスマホをいじりながら待ってるという事
そのまま一緒に登校して南高の前で別れる
それが私の当たり前の日常にプラスされた
南高祭の準備は順調に進んでいき
みんなでどんなクレープを作るか考えてた
ご飯系も入れようという話になり
生肉は使えないからウインナーやハムを使うメニューを考えたりとすごく盛り上がった
なぜか私の家で練習しようという話になり
麻里と優希が今日家に来るらしい
昨日突然言われ
せっかくの予定の無い土曜日にクレープの材料を買いに行く事になった
ピンポーン
玄関に行き麻里と優希を招待する
「おじゃましまーす」
みんなで準備を始めて
考えたレシピを見ながら実際に作っていく
私と違って2人とも手馴れた手つきで生地を焼いていく
「りか最近どーよ」
麻里が生地を焼きながらいきなりそう言ってきた
「何が?」
「悠人だよ!」
「あ!それ私も聞きたかった!」
と2人が私に詰め寄る
「いやっ、特に…何も」
本当の事を言ったのに「はぁ」とため息をつかれた
「南高祭は来てくれるんでしょ?」
優希にそう聞かれて「さー…」
と首をかしげる私に麻里が「もしかして誘って無いわけ!?」と目を見開いて言った
「うん」と答えると
さらにメールも電話もデートもしてない事を言うと2人はついに固まった
私は今のままで充分いいと思ってる
毎日一緒に登校するだけで幸せだし
でも、麻里に言われた「それ絶対悠人我慢してるよ!」という言葉に、その日はなかなか寝れなかった
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