32話


お母さんが帰ってきた後

お兄ちゃんと悠人はお兄ちゃんのマンションに帰った


長かったような短かったような20日間だった

あれから特に悠人から連絡が来ることもなく

もう明日から2学期が始まる

全部夢だったんじゃないかって思う時もあったけど

ちゃんと私のスマホには、みんなで海で撮った写真も、悠人が作った変な形のクッキーの写真も、私が作ったプリンを美味しそうに食べる悠人とお兄ちゃんの写真も入ってる

その写真を何回も見て

夢じゃ無いんだって確信する



明日からまたみんなに会える

早く会いたい


その気持ちはみんな一緒みたいで、

5人のグループの通知がさっきからずっと鳴りっぱなし


2学期が始まれば、テストも南高祭の準備もある

ゆっくり寝れるのは今日くらいだろうと思い

まだ21時だったけど電気を消してベッドに入った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る