25話


「じゃー脱ぎますか?」

麻里服を脱いで水着になる


悠人くんが選んだ水着


麻里が着るとやっぱり似合う


私達もみんな水着になった


麻里は悠人くんにべったりで


みぃこと優希と私は

自前の水鉄砲で遊ぶ陽平くんに巻き込まれてた


「ほらー!もっとはしゃごうよ!」


ビシャッ


陽平くんに水鉄砲で水をかけられた


しかも顔面


「ちょっとー!」


メイクが崩れるじゃん!


顔を拭いてると


いつの間にか快くんもみぃこも優希も水鉄砲を持っていて


キャッキャ楽しんでいる


「ほーらっ」


陽平くんに小さな水鉄砲を投げられた


「え?」

水鉄砲を手に持ったまま陽平くんを見ると

「いくよ!」

と言ってビュッ!ビュッ!と水をかけられる


「ちょっ!」

私も陽平くんの顔面にやり返す

ビュッ!


「あ!目に入った!」

と言ってる陽平におかまいなしに水鉄砲を打ち続ける


「ちょっとまって!たんまー!」

と騒いでる陽平くんが面白くって仕方なかった


「あはは!」


私がずっと笑ってるとみぃこ達も来て

みんなで陽平くんを集中攻撃すると


陽平くんがダッシュで逃げる


それをみんなで追いかけて


結局鬼ごっこみたいになった


途中で陽平くんは水鉄砲をもう1つ持ってきて

二刀流でやりだしたけど


4対1では勝てるわけがなく


最終的に「こうさーん!!」と陽平くんが言って終わった


快くんが可愛い顔で「罰ゲーム何にする?」

って言い出して


優希が「埋めちゃお!」

って言うと


みんなで陽平くんを埋めた


顔だけ出して

「マッチョにして!」


とか騒いでる陽平くんをよそに

みんなでセクシーな水着姿の女性を作った


「マッチョにしてくれたー?」


って言う陽平くんに


写真を撮って見せると


「胸でか!!」

と叫んだ


そこかよ


優希達が写真撮ってワイワイし始めた


そんな中なんとなく悠人くんが気になって


周りを見渡してみた


ちょうど2人が浜辺から出て道路を歩いて行くのが見えた


どこ行くんだろう


すごく気になるけど


麻里が悠人くんの腕をガッシリ掴んでて

これ以上見たくない気持ちもあり

みんなの方に視線を戻した


いつの間にか陽平くんは砂の中から出てきてて


「ほんと暑かったんだからなー!」と騒いでいる


みぃこがそれを無視して「お腹すいたね〜」と言った


もちろん「無視すんなよ!」と騒ぎながらも「俺も腹減ったー!」と切り替えの早い陽平くんは見てて笑った


快くんがスマホの画面見せながら「悠人と麻里ちゃんそこを真っ直ぐ行ったところのハンバーガーショップに居るって」

と言った


陽平くんが辺りを見回して「え!あの2人いつの間に消えたの!?なになに!?できてんの!?」と今まで以上に騒ぎ出す


みぃこが私と優希に「麻里やるね!もしかしてもう付き合ってたりしてっ!」

と言ってきた


「私も快くんと2人っきりになりた〜い!!」

と優希が言いながら快くんの方を見る


「なればいいじゃん」と私が言うと


「無理無理!麻里みたいにあんなガッツリ行けるわけないわ」


と言ってため息をつく


「こなつ安井くん諦めて陽平くんに行こっかな〜かっこいいし、楽しいし」


とみぃこが言いながら髪を指でくるくるする

「あー安井くんは絶対無理だもんね〜いいんじゃない?陽平くんかっこいいし、なによりノリがいい!」


と優希がみぃこに言うと「だよね〜」とみぃこが返す


「りかちゃんはどーするの?桜田アウトでしょー?」

とみぃこに聞かれ悩む


「んーなんか特に彼氏ほしいとかも無いし、今は皆んなで遊んでるだけで充分かなー?」


私が思った事をそのまま言うと

「もー!りかちゃんそんなんだから彼氏出来ないんだよ!可愛いのにもったい無い!」


みぃこが可愛くほっぺたを膨らませながらそう言った


「んー」


確かに彼氏なんて小学校の時にふざけて付き合ったくらいだしな…


でも別に付き合ってどうするの?って感じだし

友達で充分なんだけどな〜


この考えがダメなのかなー


いろいろ考えてると

「そろそろ行こっか!」

と快くんが私たちに言った


「ご飯ー?」

とみぃこが聞くと

「そそ!ハンバーガーショップ!!」

とノリノリに陽平くんが答えた


「え、麻里達のところ?」

「うん」

「でも2人の邪魔したら悪く無い?」

「悠人が早く来いってうるさいから」


陽平くんとみぃこと何食べようねーって話してると


優希と快くんの会話が聞こえてきた


快くんが優希にスマホを見せてる


確かに快くんのスマホはさっきから通知がずっと来てる


それを見た優希は苦笑いをした


とりあえず私達はハンバーガーショップに向かった

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