23話


今日が、待ちに待った海!なんだけど


昨日の夜

お風呂に入ろうとしたら

ちょうど悠人くんが出てきて


「うわっ!」

急に出てきたから顔がすっごく、近くて

猛ダッシュで逃げてしまった


今日海一緒に行くんだし…


朝ごはんの時にでもちゃんと謝らなくちゃ


皆んな下に水着を着ていくらしいから

水着を着て上に白のワンピースを着た


タオルとか下着をカバンにつめて

日焼け止めをしっかり塗っていく


下に水着を着てると暑くて蒸れるけど

仕方ないなか…


コンコン


ドアがノックされる


「ど、どうぞ」


緊張してまた噛んでしまった…

恥ずかしい


「水着ってさ、下に着てくんだよね?」

悠人くんが水着片手に部屋に入ってきた


「うん!」


水色をバックに白やちょっと濃い水色、黄土色のハイビスカスがある水着


その上に白のTシャツを着ている


少しの間沈黙が続いて


悠人くんが

「ワンピース似合ってるよ」

とだけ言って部屋を出て行った


ダメだ

そんな事言われると期待しちゃうじゃん


お兄ちゃんくらいにしかそんなこと言われた事無いし…


まだ心臓がうるさいまま準備を続ける


水着の上に羽織れるパーカーも持って行っておこうかな


そう思ってグレーのパーカーもカバンにつめる


全部準備が終わって時計を見ると8.40


9時に駅集合だし

そろそろ出ようかな

そう思った時


コンコン


「そろそろ行こう」


ドアの向こうから悠人くんがそう言った


いや。まずいよそれは


流石に一緒に行くのはまずい


とりあえすドアを開ける


「あ、駅までバラバラに行こう…」

私がそう言うと

なんで?という顔をされる


「ほらっ一緒に住んでる事誰にも言ってないから…」


私が控えめにそう言うと

「あーなるほど」と言い「じゃあ、先行くね」と行ってしまった


「はぁ」

なんか悠人くんと話すと緊張する


悠人くんが出て行った2.3分後に私も家を出た





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