21話
時間が経つのはあっという間で
今日が出校日
悠人くんも同じく今日が出校日らしく
リビングに行くと制服を着た悠人くんが居た
なんか、改めて見ると制服似合う
かっこいいな〜
ふと抱きしめられた瞬間が頭によぎる
また顔が熱くなっていくのがわかる
最近悠人くんを見るとすぐこうなってしまう
椅子に座って朝ごはんを食べる
目の前に座ってる悠人くんに目がいく
綺麗に食べるなー
お箸の持ち方も綺麗だし
なんか、見た目とのギャップが…やばい
「早く食えよ」
お兄ちゃんが横からニヤニヤしながらそう言った
「た、食べるよ」
見られてたと思うとつい同様して噛んでしまった
急いでご飯を食べて
歯を磨く
すると悠人くんも隣で歯を磨き始めた
私は急いで口をゆすいで、逃げる
テレビをつけてニュースを見る
朝は早く来て南高祭の事話し合おうって田中くんと約束してるから時間も気にしながら髪をセットする
そろそら行こうかなとカバンを手に取って玄関に向かうと
悠人くんカバンを持って付いて来る
え
靴を中途半端に履いたまま
靴を履いている悠人くんを見てフリーズする
「何してんの?行かないの?」
悠人くんに聞かれる
「あ、いや、まだ7.30だし早いなーと思って…」
私がそう言うと「俺は8.30までに着けばいいから。早く着いても別に困らないし」
と答える
え、北高まで15分で着くでしょ!?
「え、全然時間よゆーだよ?もう少しゆっくりしていかないの…?」
そう聞くと
「りかはもう出るんでしょ?だから」
え、私と一緒に行く気!?
当たり前じゃんみたいな感じに言われても…困る
私が目を点にして固まってると
「どうせ南高の前通るし。ほら、行くよ。」
そう言って私の手首を掴みドアを開けた
「おわっ」
当然私は引っ張られ、家の前の階段で転びそうになる
悠人くんが腕を離す気配は無い
ただ黙々と引っ張られ歩く
悠人くんに掴まれてる部分が熱い
同時に顔も熱くなっていくのがわかる
恥ずかしくて俯く
確かに私の家からまっすぐ行けば南高があって
そこをさらにまっすぐ行くと北高がある
だからって一緒に行かなくても…
腕を掴まれたまま10分
南高に着いた
パッと悠人くんの手が離れる
「じゃあ、またね」
それだけ言って普通に去っていく
よく分からないけど
すごくドキドキした
余計に悠人くんの顔が見れなくなった…
赤くなった自分の顔を両手で覆ってるとハッとする
「今何時!?」
スマホで時間を確認すると7.50
田中くんと約束したのは7.40
「やばい!」
急いで教室に行くともう田中くんは来ていた
「ごめん遅れた!」
私が謝ると「全然、いいよ」と笑顔で言ってくれて
2人で南高祭について話し合った
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