19話
30分くらいテレビを見ていた
そろそろいいかなと思い
冷蔵庫からプリン出す
記念に写真も撮ってっと
パシャ
「お兄ちゃん!洗い物してくれたお礼に1個あげる!」
ソファーでテレビを見てるお兄ちゃんにプリンとスプーンを持って行くと
すっごい目を輝かせて「りか大好きー!」と言ってプリンを受け取った
プリンをスプーンですくって口に運ぶ
お兄ちゃんの感想を待つ
「どう?どう?」
「うまい!流石俺の妹だ!」
と言って手でグッドサインをする
「やった!」
トントントントン
悠人くんが階段を降りてくる音が聞こえる
ナイスタイミング!
頑張れ私!
リビングに悠人くんが入ってくる
「あの!」
いきなり私が話しかけると「ん?」と悠人くんが私の方を見た
「焼きプリンのお詫びと言ったらなんだけど、プリン作ったの…良かったら食べて、下さい。」
私がそう言うと
「まじで!?」
今までで一番嬉しそうな声でそう言った
「う、うん」
私が頷くと悠人くんは冷蔵庫を開ける
「これ、全部いいの!?」
私が作った5個のプリンを指差して聞いてくる
「もちろんもちろん!全部食べて下さい!」
私が大きく頷くと
突然悠人くんに抱きしめられた
「ありがと!ちょーうれしい!」
そう言って冷蔵庫からプリンを取り出して次々と食べていく
「え、俺一個しか貰ってないよ??」って騒いでるお兄ちゃんの声なんて耳に入ってこなくて
抱きしめられた事の衝撃で
頭がフリーズしていた
私が作ったプリンを美味しそうに食べてる悠人くんを見てると何故だろう
可愛く見える
なんか怖いとか思ってたのが馬鹿みたいに思えてきた
単純な普通の高校生じゃん
てゆーか初めて男子に抱きしめられた…
急に顔が熱くなってきた
お兄ちゃんが私を見てニヤニヤしてる
なんか恥ずかしくなって部屋に逃げる
自分の胸に手を当てる
すごく鼓動が早い…
とりあえず安井くんに成功の報告とプリンの写真を送る
何か他のことを考えようと思い
今年流行りの水着を調べる
スタイルはいい方だと思うけど
なるべく胸元はフリルで隠したいなー
いろいろ見てると安井くんからメールが来た
[ 良かったじゃん!うわっうまそー!今度は俺にも作ってね笑 ]
まぁ、このアドバイスくれたの安井くんだし
作ってあげてもいいかな
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