14話
「りかー!夜ご飯できたよ!」
お兄ちゃんの声で目が覚めた
時計をみるともう19時
重い体を起こしてリビングに行くと
私の大好物のハンバーグ
そして、すでに椅子に座ってるお兄ちゃんと悠人くん
そうだった
居たんだ
「ごめん。おまたせ」
私が来るのを待ってくれてた2人に謝る
「いいよ!食べよ」
「いただきます」
2人が同時に手を合わせて「いただきます」って言うからちょっと笑ってしまった
「どう?うまい??」
「美味しい!」
悔しいけどお兄ちゃんの料理は美味しい
「あ、明日俺大学のサークルのメンバーと庭でバーベキューするから」
「へ?」
いきなり過ぎやしませんか?
まぁ、いいけど
部屋にこもっとこ
「はぁー海行きたいなー、夏祭り行きたい、美味しいものいっぱい食べたいー」
私の本音がつい漏れた
やべ、悠人くん居ること忘れてたわと思って悠人くんを見ると目があう
悠人くんは直ぐまたご飯を食べ始める
「行けばいいだろー?」
のんきにそう言うお兄ちゃんに「みんな忙しいの!部活とかいろいろあるんだから」と返す
「りか帰宅部だっけ?」
「うん」
そう。私は帰宅部
1年の頃から学級委員をやってるし、部活をやってると自分の時間が減るから帰宅部にした
「運動しないと太るぞー?」
お兄ちゃんの一言になんかムカついて
「ごちそうさま」
お箸を置いて部屋に行く
バン
部屋のドアを乱暴に閉める
下からお兄ちゃんと悠人くんの楽しそうな話し声が聞こえてくる
腹立つわー!
麻里達には言えないしなーと思い
連絡先を見てると安井くんの名前が目にとまった
安井くんに相談してみようかな…
それから安井くんに今の現状をメールで送ると直ぐに返信が来た
[ 面白いことになってるね〜!大丈夫!悠人オーラは怖いけど、優しいし、意外と単純なやつだから笑まぁ、仲良くしてやってよ!またなんかあったらなんでも言ってね ]
だめだ、なんも解決しなかった
優しいって私にはそうは見えませんけどー?
[ ありがと、また何かあったら相談するね!あと、この事は皆んなには内緒でお願い ]
一応口止めしておかなければ
暇になってみんなにメールしてみる
[ 模擬店どーなった? ]
と田中くんに送信
グループで[ ひまー ]と魂が抜けてるスタンプを送信した
すると朋美が [ この前の合コンメンバーで海でもいく? ]と言ってきた
待ってました![ 海行きたい! ]と送ると
今度は麻里が[ でも安井くん誘うのはアウトだよね ]
と言った
みんなが[ たしかにー ]と言って
結局安井くん抜きのメンバーにする?って話になると優希が[ 桜田もいらなくね? ]と言った
あー春樹くんねー
結局春樹くんはメールが続かなくて諦めた
みんなの言うとうり話しててもあんまり楽しくなかった
話し合った結果安井くんと、春樹くん抜きのメンバーって事になった
朋美はテニス部の大会が近くで休みが無いから行けないって事で
女子は朋美抜きの4人ってことになった
麻里が男子には連絡しといてくれるらしく
[ 日にち決まったら教えるね ]と言ってその話は終わった
「海〜あー!たのしみっ」
ベッドの上で足をバタバタさせながら漫画をよんでいると
コンコン
部屋のドアがノックされた
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