文筆とはちょっと違った方面で長く「創作」に携わった経歴を持つ筆者が、「エッセイ」を書く人の心構えを綴った本作品。ここ『カクヨム』でエッセイコンテストが行われている今だからこそ読まれて欲しい一作になっています。
(本作品自体はコンテストにエントリーしていないので、敵に塩を送ることにもならないからご心配なく)
実話・実録・ノンフィクション。デフォルメはあっても「嘘」はない(はずの)エッセイだからこそ、考えておかねばならないことが実地の体験を元にして書かれています。何について書くのか、誰のために書くのか、その結果を「引き受ける覚悟」について……etc.
たとえこの分野ではアマチュアであっても、ある分野の「プロフェッショナリズム」を持った人の言葉には、見るべき重みがあります。エッセイの参考という以上に、そうした「行間」を読むこともまた楽しみな一作でした。
自分も気を引き締めようと思います (; ゚ω゚) ダメ、マンシン
「あるアニメ製作スタジオの終焉について」の著者さんが、投稿を通じて苦悩した体験を踏まえ、エッセイを書くにあたっての心構えなどを書いたものです。
くだんの作品は思わぬ形の休載を余儀なくされてしまい残念ではありますが、それだけノンフィクションを書くことは難しいのですね。
スラスラと書けてしまうようで、それは実のところ大きな落とし穴である。諸刃の剣のようだなと感じました。
私もエッセイ投稿者の端くれとして、特に守秘義務を~のあたりは胸に手をあてて考えなければならないなと思いました。
もしかしたら私はその覚悟が足りないままだったかもしれません。
後半はランキングシステムに触れつつ、投稿者がカクヨムというサイトと付き合っていくにあたっての、提言のような内容となっています。
私も現状のカクヨムに完全に満足しているわけではありませんが、少なくとも今撤退してしまうのはもったいないよなあと日頃感じている1人です。
同じような考えをお持ちの方がいらっしゃってよかった。