【追記】エッセイコンテストって何?
さて、ここまで書いてきたことを総合すると、今回告知された『エッセイ・実話・実用作品コンテスト』って何? という気になってきます。
作者に何をさせたいのかが、分からなくなってくるのです。
作者が身を切るような思いのエッセイを募集したいの?
まさかね。
それを公開の場でやれとは、あまりにも酷でしょう。
それをやると、書いた人間も、書かれた人間も少なからず傷つきます。
身を切るほどの作品が欲しいなら、読者選考などせずに、クローズドで審査すべきでしょう。
もしも公開でやるのであれば、募集要項に下記の2文を追加していただくことをお薦めします。
ご注意:作品の執筆、および公開で、作者ならびにその関係者が如何なる心的打撃 を受けたとしても、当社は一切関知しませんのでご承知おきください。
尚:作品が出版された暁には、角川グループが全力で作者をお守ります。
(追記事項、およびお詫び)
良く見たら、専用の募集要項の方には、下記の文がありましたね。
大変に失礼いたしました。見落としておりました。
(応募要項から引用)
•実在の人物・団体など(以下、「実在人物等」といいます)を作品中で取り上げる場合には、実在人物等の名誉毀損、プライバシー権の侵害、著作権の侵害、その他の権利及び利益の侵害などが生じないように注意してください。前記にかかわらず、名誉毀損、各侵害などの問題が生じた場合は応募者の責任となります。
つまり、全責任は作者にあるということが明確に謳われていますので、ご注意が必要という事です。
ライトノベルになぞらえて、ライト・エッセイというものがあるのならば、公開の場でやるのは、『ライト・エッセイ・コンテスト』なんじゃないかなあと、思ったりします。
最後にもう一つ書くと、前の話にも書いたように、今の『カクヨム』はエッセイの評価には向いていないと思います。そのプラットフォーム上でエッセイコンテストをやるという事に、筆者は違和感を覚えてしまいます。
とはいえ、『カクヨム』自体は好きだし、応援もしたいです。
コンテストはお祭りみたいなもんだから、参加しようかなとも思うのですが、どうも乗り気がしません。
何しろ筆者の作品は、読者審査では絶対に30位には残らないタイプの作品。
結果が出る頃には、間違いなくランク外ですからね。
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