三月

好きより、先に

 三月、つまり言うまでもなく全庁が年度末であり、うちの担当においては一年のうちで最大、とも言える繁忙期に入って、誰もかれもがめまぐるしく立ち働いていて。

 そろそろ少し疲労が溜まってきたかな、と感じ始めていた頃になって、突然、優理から連絡が入ってきた。

 『あー、ごめん遅くにー。里帆、もう家着いてた?』

 「あ、うん、ついさっき帰ったとこだから、大丈夫だよ。どうしたの?」

 携帯を手に、私は持っていた紙のバッグをテーブルに置きながら、そう応じた。

 彼女から電話がかかってきたのは、実はとてもいいタイミングだった。金曜日、相変わらず残業ばかりの一週間がようやく終わり、いつものように家の前まで森谷さんに送っていただいてから、部屋に帰ってきたところだったのだ。

 取り急ぎ、ベッドに腰を下ろしながら、次の言葉を待っていると、珍しくはあー、と、大きなため息が聞こえて来たかと思うと、沈んだ声がそれに続いた。

 『……明日さあ、里帆、予定空いてる?』

 「えっ?ええと、まだ決まってない、っていうか……」

 正確に言うと、森谷さんにまた明日会おうか、とは言われてはいるのだが、時間も遅いので、詳細はこれから考えましょう、ということで別れたばかりなのだ。

 だけど、これだけ落ち込んだ様子の優理の声を聞いてしまっては、放ってもおけなくて。

 「でも、空けるよ。なんでも付き合うから」

 深酒以外は、と、わざとからかうように言ってみせると、小さく笑い声が聞こえてきて、ちょっとほっとしていると、

 『彼氏がさあ、また出張入っちゃってさー……今日から遠方だから、帰ってくるのが、どうしたって日曜の夜になっちゃうんだよね。それで、会えなくなっちゃって』

 それを聞いて、やっぱり、と私は内心で呟いた。四つ年上だという優理の彼氏は、大手通信系の企業に勤めているから、何かと不意の出張が多い。今回は、顧客である企業の、業務システムのトラブルだということで、早急な対処が必要だった、ということらしい。

 それで、傍から見ても彼氏にベタ惚れ、という彼女は、そんなことがあるたびに激しくへこんでしまう、というわけで。

 「二週間ぶり、って言ってたもんね。寂しいよね」

 『うん。向こうも分かってるからめっちゃごめん、って言ってくれてるんだけどさー、あー、会って癒されたかったなあ、って……で、別の方法で癒されるか!と思って』

 なんでも、少し前に内野さんが試してみたリラクゼーションサロンが、とても良かったらしい。アロママッサージがメインだそうで、お値段もそれほど高くない、ということで、

 『それで、内野さんも明日もう一回行くみたいだから、紹介して貰おうかと思ってさー。どうかなあ』

 「いいよ、行く。疲れも取れそうだし、その後三人で遊んじゃおう」

 即答を返した私は、手早く明日の段取りを決めて、何かあればメールで、と伝えてから、電話を切った。すぐさま時間を確認してみると、帰宅してから十分ほどが経っていたので、今なら大丈夫かな、と思いながら、森谷さんに掛けてみる。

 すると、幸いにも、コール三回目の途中で、応答が返ってきた。

 『……はい、森谷ですが。どうしたの?』

 「あ、里帆です、いきなり電話してごめんなさい。あの、実は……」

 と、手短に明日の予定が急遽入ったことを伝えると、そうか、と、若干残念そうな声が返ってきたので、私は慌ててしまって、

 「あの、こういう時の優理、凄く落ち込んじゃうので、励ましてあげたくて。いつもの元気な感じじゃなくなっちゃうから、それで」

 『分かってるよ。ここのところ、僕にばっかり時間を割いてもらってるから、気にせず行っておいで』

 耳に伝わる優しい声に、良かった、と思わず胸を撫で下ろす。半ば約束を交わしていたようなものだから、反故にするのが心苦しかったのだ。

 「有難うございます。じゃあ、夕食の約束は日曜でもいいですか?」

 『僕はそれでも構わないけど……川名さんと内野さん相手じゃ、絶対飲みに行くんじゃないの?ただでさえ遅くなりそうなのに、無理しなくてもいいよ』

 「いえ、でも、全然会わないのは、なんだか寂しいかなって……」

 ほとんど無意識にそう零してから、とんでもないことを言ってしまったことに気付いて、さっと頬に熱が上る。うろたえるあまりに、それ以上何も言葉が続けられないでいると、しばらく無言だった森谷さんが、やがて小さく笑って、

 『……本気にするよ?』

 少しだけ低めた声で、そんなことを言われて、余計におろおろとしてしまって。

 気が付くと、私が混乱している間に、いつも通りのお迎えまでしてもらうことになって、お休みだというのに、また申し訳ないことになってしまった。

 「……ほんとに、何言ってるんだろう、私」

 通話を切ってからも、携帯を閉じてしまうことも出来ずに、ぽつりとそう呟く。

 残業のおかげもあって、ほとんど毎日を彼と過ごしているうちに、心の内に変化が出てきたのは、自分でも分かっているつもりだった。お迎えも、差し入れも素直に嬉しくて、帰るまでに話すとりとめのない色々なことが、段々と欠かせないものになってきていて。

 だから、ついこの間にも、そのことだけはきちんと伝えておこう、と思ったのだけれど。

 この気持ちが、森谷さんが私に向けてくれているものと同じものなのかどうか、までは、まだ、確信が持てないでいるから、少しばかり変な言い方になってしまって。


 ……いつになったら、『好き』だって、ちゃんと分かるようになるのかな。


 たびたびくれる、嘘のない言葉を思い返して、静かに心を揺さぶられるのを感じながら、私は膝を抱えたまま、じっと答えの出ない疑問を考え続けていた。



 「好き、って分かった瞬間ー?」

 唐突な問いに、きょとん、とした様子で優理がそう聞き返してくるのに、私が頷くと、向かいの席に掛けて、緑茶ハイを傾けていた内野さんが、面白そうに眉を上げてみせた。

 「そういうこと聞いてくる、ってことは、森谷くんとなんかあったの?」

 「え、ええと、何か、というかその、色々あったといえばあったんですけど……」

 ずばりとそう尋ねられて、私はどこから話せばいいものか、とすっかり迷ってしまった。

 今、三人でいるのは、クラウドモールの地下一階にある、『酒処 月の一献』という店だ。

 ごく最近出来たらしく、割引付きチラシを配っていたのにつられて入ってみたのだが、真新しい木の香りが心地よいカウンターと、テーブル席がいくつもある居酒屋で、適度に騒がしい雰囲気が、砕けた話をするのにも丁度良い、そんな感じで。

 だから、ではないけれど、お酒の勢いもちょっと借りつつ、二人に尋ねてみたのだ。

 彼女たちが、誰かのことを、『好き』だと思った、その瞬間のことを。

 「あー、あたし彼氏に一目惚れだったからなあ。見た目がなんていうか超好み?」

 私がもたもたと考え込んでいる間に、もちろん中身も超好きなんだけどー、と、優理は盛大に惚気てくれながら、発した疑問にあっさりと答えてくれた。

 「なにそれ、ほんっと身も蓋もないなー。里帆ちゃんの参考にもならないじゃない」

 内野さんが呆れたように言うのに、優理は手にしたハイボールのジョッキをテーブルに置くと、ちょっと胸を張ってみせて、

 「それが一発大当たりだったからいいじゃないですかー。まあ、彼女いないからって、無理矢理押し切っちゃった感もなくはないんですけどー」

 「え、でも、優理と彼氏、凄く仲いいよね?」

 「今はねー。最初は向こうがちょっと引くくらいだったけど」

 いたって機嫌良く答えてきた優理の様子に、私は内心で安堵の息をついていた。アロママッサージとお酒の効果もあってか、普段通りのテンションに戻ってきたからだ。

 何しろお昼に会った時は、まだ会えないショックが尾を引いていたように、どんよりとした雰囲気だったから。

 「っていうか、優理ちゃんの話もう終わり?」

 「そーですよー。付き合い始めてからの惚気だったら山ほどネタありますけどー」

 「いやそれいらないから。となると、私なんだろうけど、前カレと別れたの三年前だし、高校からの腐れ縁って感じだったから……告白されたのも向こうからだったしなあ……」

 「えっ、ご、ごめんなさい、それ知らなくて!聞いて良かったんでしょうか」

 「いいよ、特に後腐れなく終わってるし。ただ、昔過ぎて忘れちゃってるんだよねー」

 そう言って笑ってくれた内野さんは、しばらく考え込むように天を仰いでいたけれど、ふと、目の前で何かが弾けたかのように瞬きを繰り返すと、静かに口を開いた。

 「あー、あれだ。確か、図書室だ」

 どこか懐かしさの滲む声に、優理も私も、そっと彼女を見つめた。その視線に気付いた内野さんは、照れたように小さく微笑むと、

 「結構寒かったから、二学期かな。期末試験前に勉強してて、気が付いたら、あいつが隣に座ってたんだけど、丁度眠くなってくるなーって時に頭はたかれるんだよね」

 また、それが実に絶妙なタイミングで、おかげで時間を無駄にすることもなく、勉強もはかどったそうなのだが、あまりにも的確なので、

 「あんたどんだけ私のこと見てるの、ってからかうみたいに言ったら、真面目な顔して、『いつまでだって見てる』って、すぱっと返されちゃって」

 「……それは、かなり効きそうですね」

 「うん、実際まんまと落ちちゃったし」

 私が率直な感想を伝えると、さらりと応じてきた内野さんに、優理がすかさず尋ねた。

 「そんだけ惚れられてそうなのに、別れちゃったんですかー?なんで……」

 「んー、単純なことでさ、私は地元で就職したかった、あっちはそうじゃなかったってこと。ついてきて欲しかったみたいだけど、仕事も性に合ってるし、ごめん、って」

 あっさりしたもんだったよー、とけろりとした様子で笑う彼女の表情には、言葉通りに影は見えない。今はその彼にも、新しい彼女が既にいるそうで、時折メールのやりとりをしているそうだ。

 「まあ、私の昔話はこんなとこだけど……それで、里帆ちゃんは何悩んでるの?単に、興味本位で聞きたかった、ってわけじゃないんでしょ」

 そう優しく促されて、私は、ずっと誰かに尋ねてみたかった疑問を口にした。

 「なんていうか……考えてると彼のことが、恋としての好き、なのか、人としての好き、なのか、分からなくなっちゃうんです。だから、皆どうやって恋に落ちるのかな、って」

 森谷さんと一緒にいると、こういうところが好きだな、と思うことはしばしばある。

 さりげない気遣いとか、先輩としての的確な一言とか、普通に話していても気詰まりに思うことがなくて、傍にいて居心地がいいな、と感じることが多くて。

 だけど、これが恋する気持ちなのか、と言われれば、途端に揺らいでしまうのだ。

 あまりにも彼の態度がはっきりしすぎているから、それと同じものを返すのでなければ、恋とはまだ言えないのではないか、などと考えてしまって。

 いずれにせよ、いつか、答えは出さなければいけない。だから、今心の内に持っているいくつかの『好き』は、どう扱っていけばいいのか、自分でも判断がつきかねていて。

 というのは、優理や内野さんが話してくれたような、一息の内に、心を持って行かれるようなことではなくて、とても穏やかなものばかりであるからなのだ。

 そんなことを話してみると、内野さんはなんだ、というように、柔らかく微笑んできた。

 「そのまま、大事に持ってればいいんじゃない?慌てて結論出そうとしなくてもさ」

 その言葉に、驚いて目を見張ると、さらに彼女は続けて、

 「私だって、それはあの一言で落ちたんだけど、それまでに積み上がってた気持ちって確かにあったからね。無理にどうこうしよう、なんて考えなくてもいいと思うよ」

 「そうだよー、それにあたし、多分森谷さんと同じ立場だったから言っちゃうけど」

 いつの間にかすっかり空になったハイボールのジョッキをどん、と置いて、優理が身を乗り出してくると、きっぱりと言ってきた。

 「好きな方からしたら、そんなのどっちだっていいんだよ、傍にいてくれるんならさー。そりゃ、振り向いてくれたらめちゃくちゃ嬉しいけどー、心がなかったら意味ないし」

 「それに、森谷くん見てると、そのうちブーストかけて、本気で落としに掛かってくるだろうしねー」

 ……それは、いかにもありそうで、ちょっと怖い。

 今でも、何事か言われるたびにおろおろとしているというのに、どう対処していいものやら、途端に分からなくなってしまいそうで。

 それでも、心を覆っていた奇妙な焦りは、くれた言葉のおかげかなりをひそめたようで、二人にそっとお礼を告げた時、私の携帯が着信音を鳴らした。

 「ん、メールかなんか?もしかして森谷くん?」

 「……当たりです」

 冷やかすように言ってきた内野さんの推測はまさしく的を射ていて、液晶に表示されたメールアイコンを、私はちょっと慌てつつも開いてみた。



 From:森谷博史

 Sub:今、井沢さんと


 藤宮駅前で合流したところです。

 お互いに暇だから、飲みに行こうかって

 なったんだけど、そっちはどうですか?

 そろそろ一次会終了、ってところかな。


 ちなみに、君からお迎え要請があったら

 容赦なく帰りますから、って言ってあるから、

 いつでも遠慮なく連絡して。

 それじゃ、また帰りに。



 「……森谷さん、ほんっと里帆に過保護だよねー……」

 「……私も、そう思う」

 隣から覗き込んできた優理を咎める気にもならず、私がそう応じると、内野さんまでがわざわざ席を回ってきて、なるほど、と頷くと、

 「井沢さんと一緒かー。ねえ、それならもういっそのこと合流しちゃったらいいんじゃない?」

 という提案があって、さっそく森谷さんにその旨を送ってみたところ、即座に了解、と返ってきて。

 何度かやりとりをした結果、一旦モールを出てペデストリアンデッキの上で合流しよう、となったので、私たち三人は精算を終えて店を出た。

 エスカレーターで二階まで上がり、デッキへの接続口から外に出てみると、ひんやりとした夜気が頬を撫でる。交差点の上に縦横に伸びている回廊には、同じように待ち合わせなのか、人の塊がそこここに動いているのが見えて、そんな中を縫うように進んでいく。

 すると、その中央部分に当たる広場めいたスペースに立つ、二人の姿が遠目に見えて。

 「あ、いたいた……っと、なにあれー」

 語尾を上げるように叫んだ優理に、何事かと声の向けられた方を見て、私は思わず足を止めた。向かって左奥に井沢さん、手前に森谷さん、と並んでいるその前には、見知らぬ女性二人が立っていたのだ。

 「ああ、ナンパかー。この時間帯って多いからねー」

 そう、こともなげに言いながら、構わず近付いて行こうとする内野さんと優理に、私は何故か続くことが出来ずに、じっと森谷さんの横顔を見つめていた。

 その表情は、微かにだけれど、物柔らかに微笑んでいて。

 そして、それが目の前にいるあの女性に、確かに向けられていて。

 それを認めた途端、胸の中にざらりとした感情が沸いて、私はうろたえた。


 これは、多分、紛いようもなく。


 「おーい、そこの男二人ー!お待たせー!」

 突然響いた、優理の甲高い声に考えを断ち切られて、はっとして顔を向ける。

 すると、すぐさまこちらに気付いた井沢さんと森谷さんが、それじゃ、というように、軽く女性たちに頭を下げて、足早に近付いてくる。

 既に私より数メートル先に進んでいた、内野さんと優理に一瞬目を止めた森谷さんは、つと探すように頭を巡らせて、やがて、私を見つけるなり、真っ直ぐに人波を抜けてきた。

 背が高い分、歩幅が広いから、辿り着くのもあっという間で、気が付けばいつもの如く、じっと見下ろされていて。

 「……どうしたの、複雑な表情して」

 「えっ、あの、そんな変な顔になってますか!?」

 乱れた心の内を見抜かれたかのような言葉に、私が慌てながらそう言うと、森谷さんはおかしそうに笑いながら、ぽん、と頭に手を乗せてきて、

 「何か、やけにショック受けてるみたいな顔してるから、何事かと思った。もしかして、ナンパされてたのに、妬いてくれた?」


 明らかに冗談めかして、告げられた台詞は、あまりにも図星過ぎて。

 言い返す言葉さえも何もかも、とっさに出てこなくて、立ち尽くしてしまって。


 「……え、早瀬さん、まさか」

 「……そう、みたい、です」


 喉から絞り出すように、それだけを言ってしまうと、その重みに引っ張られるように、顔を俯ける。

 『好き』より先に、こんな独占欲みたいなものが沸いてきてしまうとか、どうなの。

 酷く苦いものを口にしてしまったかのような感覚に、ぎゅっと唇を引き結んでいると、まだ頭に置かれていた手が、そっと離されていって、

 「……なんで、こんなところで、そんなことを言うんだろうね、君は」

 思いの外間近で響いた嘆息交じりの声に、びくりとして顔を上げると、身を屈めてきた彼の顔が、すぐ傍にあって。

 意外なほどに、朱に染まった頬を落ち着かなげに撫でると、珍しく視線を泳がせながら、小さく呟いてきた。

 「何かしたくても、何にも出来ないじゃないか、ここじゃ……」

 「……え」

 ある種の熱が篭った声音に、私が目を見開いていると、何もかもを裂くような勢いで、内野さんの声が飛んできた。

 「里帆ちゃーん、森谷くーん、一緒に行くー?それともここで別れよっかー?」

 「せっかくだからー、別に二人っきりにしたげてもいいんだよー?」

 さらに思い切り冷やかし混じりに、優理の声までが追い打ちを掛けてきて、私は思わず森谷さんの顔を見たものの、

 「い、一緒に行きます!待ってください!」

 「……確かに、今日は、その方が良さそうだ」

 二人して、何だかまとまりの付かない感情に振り回されているようでは、どうにも動けそうにもなくて。

 結果として、足元も何やら不確かなまま、先を行きかけていた三人の後を、揃って追い掛ける羽目になってしまった。



 それから、五人でそれなりに飲んだ後、当然ながら森谷さんと一緒に帰ることになったわけだけれど。

 なんとなく微妙な雰囲気のまま、家の前で別れるまで、驚くほどお互い言葉少なだった。

 ……こんなんじゃ、明日の約束、本当に、どうしよう。

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