第161話 電源の入ってないカメラが画像を送信してるのは本当
杉浦隆幸「GOOGLEが仕掛けた罠」という本が発売されました。
そこには、今まで都市伝説として語られていたことが明確に書かれていました。
それは携帯電話やスマホの位置情報やカメラ画像はすべてどこかの企業が保存して解析しているというもの。
パソコンの備え付けカメラも、ネット機能のないデジタルカメラも、電源が入ってなくてもすべての撮影が自由にできてその画像データが送信されていたそうです。
だから、ある場所には膨大な美男美女データがあります。
それらの情報はすべてビッグデータとして保存され、各拠点ごとにハッカーが奪い合い利用しています。
グーグルは「邪悪になるな」を社訓としていたはずですが、果たして本当に公正な社会を築くためにそれらのデータを使ってくれるのでしょうか。
データ管理権限をもつものの人間性をどう管理するかが今後の課題になると思います。
いっそ、全員に公開するというのも選択肢ではありますが、その時、人類の文化は激変してしまうでしょう。
そうしないために、制御しながら、管理者権限をもつプログラマたちが世界を統制しているわけです。
もはや、世界を動かすのは、政治家でも大富豪でもなく、ネット管理者です。
少なくても、ネットデータというものは、政治家やお金に対抗できる新しい地位を築く要素といえるでしょう。
もちろん、問題は、開発するには膨大な努力がプログラムでも必要ですが、運用するには低技能な集団がコピーをして使うだけでよいことにあり、努力の対価をちゃんと定められないことにあります。
未来はどうなるのでしょうか。
インターネットが始まって以来、ずっと、すべてのデータは管理閲覧されつづけてきたのであり、個人番号制の導入は、政府がそれを利用することを公式に認めたことに等しいのです。
ぼくたちが生きていた時代はずっと少数のプログラマに操られていたのです。
もちろん、プログラマは都市伝説でいわれるほどには有能ではなく、できないことだらけなのですが、プログラマにしか通用しない司法階級というものが存在し、どのハッカー司法階級に所属するかで閲覧できるデータがちがっていたのだろうと思います。
もちろん、国家でいえば、アメリカが最も強く、日本はほとんどアメリカのグーグルの支配下にあります。中国は百度バイドゥという検索サイトを使い、ロシアはロシアで別の検索サイトをもっています。
グーグル日本がどの程度、日本を幸せにできたのかはわかりません。
杉浦隆幸の「GOOGLEの仕掛けた罠」はもちろん、グーグルの容認のもとに出版されたものでしょう。グーグルは、子会社となり、親会社にはアルファベットという新会社が2015年に設立されました。
これまでの時代、ずっとカメラの情報は電源が入ってなくても閲覧されつづけていたのです。
ぼくらは、日常と戦う孤独なソルジャーだったのです。
これからどうなるんでしょうか。わかりません。
追記。
この二十年間で性的に優位であったプログラマを「アルファプログラマ」というそうです。
追追記。
世界を動かすのはネット管理者だと書きましたが、ネット管理者もちゃんと法律で取り締まられるべきだと思います。
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