第160話 人工知能が書いた小説が星新一賞一次通過
第三回星新一賞で、人工知能が書いた小説が一次審査を通過しました。
<小説創作ソフト>星新一賞、受賞には至らず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160321-00000043-mai-cul
◇4作応募し、一部は1次審査を通ったが…
小説創作ソフト「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」の開発を進めている公立はこだて未来大学の松原仁教授らは21日、星新一賞(日本経済新聞社主催)に4作応募し、一部は1次審査を通ったが受賞には至らなかったと発表した。囲碁ソフト「アルファ碁」がプロ棋士を降すなど、盤上ゲームでは力を発揮した人工知能(AI)だが、小説ではまだまだ力不足のようだ。
星新一賞は3次にわたる中間審査を経て最終候補を選び、最終審査会が開かれた。応募したのは「作家ですのよ」が書いた「コンピュータが小説を書く日」「私の仕事は」の2作と、鳥海不二夫・東京大准教授がプロジェクトリーダーを務める「人狼知能プロジェクト」による「汝なんじはAIなりや?TYPE-S」「同TYPE-L」の2作の計4作。どれが1次審査を通ったか主催者は明らかにしていない。
「作家ですのよ」は星新一さんの1000点以上の短編SFを解析して、小説を作ることを目指しているが、現段階ではまだデータは生かされていない。作りたい文章を名詞、形容詞、エピソードなどにばらしてそれぞれの要素のバリエーションを「部品」という形で用意し、「組み立て手順」に従ってAIが組み立てた。
「人狼知能プロジェクト」は、もとは「人狼」というパーティーゲームをするAIを開発するもの。1万試合の中から面白いゲーム展開をシナリオとして選び、鳥海准教授が文章化した。それぞれテーマやストーリー設定ができない、文章生成に至らないなどの問題が残る。
松原教授は「まだ人間8割、AI2割。人間の関与を減らしていきたい。星作品のデータを取り込むなど、今後もソフトの進歩があれば応募したい」と話している。【内藤麻里子】
以上。
まだ八割が人間が書いているそうですが、人工知能に創作の補助をしてもらって小説を書くことは行われ始めています。
円城塔の「エピローグ」「プロローグ」なども、アルゴリズムに補助を受け人力が介意して書き上げたものです。ぼくは円城塔の「エピローグ」を550作品の小説の七位に推すほど高く評価しています。
具体的に今回、星新一賞の応募された小説は、人工知能が執筆したものが十一個あるのですが、そのうち四篇が公開されています。
http://aiwolf.org/2016/03/21/hoshiawardss/ …
人狼知能プロジェクトが作成し星新一賞に応募した短編小説が公開された。
「人狼ゲーム」のログを元に人間が手を加えたらしい。
一応は人工知能が書いた小説ということになっている。
http://www.fun.ac.jp/~kimagure_ai/results/index.html …
「きまぐれ人工知能プロジェクト作家ですのよ」が星新一賞に応募した二作品も公開された。
こちらも人工知能が書いたとされる短編小説。
小説の体裁はたもっていますが、やはり人の手が八割入っているというのはまだ先は遠そうです。
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