第137話 染色体別ヒトゲノム遺伝子数
ヒトゲノムに遺伝子数は22287個あります。 ←この変異について追跡していきます。気が遠くなりますね。
ヒトの染色体は46本。
ヒトとサルのDNAのちがいは1%だといわれることがありますが、
サルの染色体は48本になりますので、染色体の数が変わらない限り、ヒトはサルになりません。
ヒト同士でDNAは1%くらいのちがいがあり、ヒトの遺伝子の多様性は極めて幅広いものです。
ヒトゲノムは、三十一億塩基対あります。
ミトコンドリアDNAは、だいたい16600bp(塩基対数?)で、遺伝子総数37。
ヒトゲノムDNAの
一番染色体:2億7900万塩基対、遺伝子数2610個
二番染色体:2億5100万塩基対、遺伝子数1748個
三番染色体:2億2100万塩基対、遺伝子数1381個
四番染色体:1億9700万塩基対、遺伝子数1024個
五番染色体:1憶9800万塩基対、遺伝子数1190個
六番染色体:1憶7600万塩基対、遺伝子数1394個
七番染色体:1憶6300万塩基対、遺伝子数1378個
八番染色体:1憶4800万塩基対、遺伝子数927個
九番染色体:1憶4000万塩基対、遺伝子数1076個
十番染色体:1憶4300万塩基対、遺伝子数983個
十一番染色体:1憶4800万塩基対、遺伝子数1692個
十二番染色体:1憶4200万塩基対、遺伝子数1268個
十三番染色体:1憶1800万塩基対、遺伝子数496個
十四番染色体:1憶0700万塩基対、遺伝子数1173個
十五番染色体:1憶0000万塩基対、遺伝子数906個
十六番染色体:1憶0400万塩基対、遺伝子数1032個
十七番染色体:8800万塩基対、遺伝子数1394個
十八番染色体:8600万塩基対、遺伝子数400個
十九番染色体:7200万塩基対、遺伝子数1592個
二十番染色体:6600万塩基対、遺伝子数710個
二十一番染色体:4500万塩基対、遺伝子数337個
二十二番染色体:4800万塩基対、遺伝子数701個
X染色体:1億1600万塩基対、遺伝子数1141個
Y染色体:5100万塩基対、遺伝子数78個
であります。
五番染色体:1憶9800万塩基対、遺伝子数1190個 ←肌の色を決める遺伝子がある
九番染色体:1憶4000万塩基対、遺伝子数1076個 ←肌の色を決める遺伝子がある
十一番染色体:1憶4800万塩基対、遺伝子数1692個 ←肌の色を決める遺伝子がある
十五番染色体:1憶0000万塩基対、遺伝子数906個 ←肌の色を決める遺伝子がある
X染色体:1億1600万塩基対、遺伝子数1141個 ←目の色を決める遺伝子がある
瞳や髪、皮膚の色に関わる遺伝子は、2013年の時点で少なくとも11個見つかっている。
■とある人の意見
肌の色は最も変わりやすい形質で環境変化で2千年ほどで変わると言われてるから意味がないないかい?
■ぼくの反論
といわれましたが、日焼けの影響も考慮して、その遺伝子的基盤となる肌の色についてです。
■別の人の教えてくれた情報
日本人の美白遺伝子
http://medicalfinder.jp/doi/abs/10.11477/mf.1412204436
ヒトの皮膚色を決めるのに最も重要なのはメラニンである.
このメラニン合成に関わる遺伝子は200以上知られているが,
民族間あるいは民族内における皮膚色の多様性に寄与している遺伝子については未知の点が多い.
日本人は国際的には比較的均一の集団とされているが,日本人の中にあっても皮膚色には
明らかな個体差が認められ,古来より「色の白いは七難隠す」として色白を珍重してきた経緯がある.
そこでわれわれは,日本人皮膚色の個体差を決定している遺伝学的因子(美白遺伝子)を明らかにすることを試みた.
その結果,眼皮膚白皮症(oculocutaneous albinism:OCA)原因遺伝子のOCA2のA481TアリルとH615Rアリルが
日本人皮膚色に大きく関わっていることがわかった.
【日焼けの知識】第1回 肌の色と日焼けの関係
http://www.snipe-sports.com/news/archives/584
日本人は、その遺伝子の一部を受け継ぐことで、ちょうど中性的な黄色系の肌になったようです。
アジア地域の日差しに合わせた肌の色が、私たちの肌なのです。
(肌の色を薄くする遺伝子変異は、現在「200種類以上」確認されています)
肌の色による特徴として、色白の人はシワやシミができやすい傾向にあります。
日本人の中でも、色白の人や地黒の人がいるのはなぜでしょうか。
肌の色を左右する遺伝子に「OCA2」というものがあります。
日本人のなかには、約20%の割合でこの遺伝子をもっている人がいます。
そういう人は、肌の色が薄くなる遺伝子タイプ、要するに「色白」になるようです。
「美白」という言葉が流行るほど、日本人は色白が好きな人種かもしれませんが、
もともと日差しが弱い環境に適応した遺伝子ゆえに、紫外線に弱いという特徴があるのです。
色白の人は、強い日差しを受けると炎症しやすく、シワやシミもできやすい。
そして皮膚の老化も起きやすいといえます。
【補足】
色黒の人は、一般的にメラニン色素の合成能力が高い。
紫外線に強い肌をもち、多少日差しに当たっても炎症したり赤く腫れることは少ない。
また、すぐに黒く日焼けする特徴がある。
色白の人は、メラニン色素の合成能力が弱いため、紫外線による刺激には敏感。
一般的に、日差しで炎症しやすく、歳とともにシワ、シミも増えやすい。
若いうちから、UVケアが大切。
■ぼくの雑談
肌の色を決める遺伝子が二百種類もあるというのは素晴らしい情報だね。
ところで、ぼくは、血液型がA型の人とO型の人とB型の人がいるのが、人祖であるアダムが少なくても一人ではなく三人はいた証拠だと思っているのだが。
A型は人類誕生以前からあるし、それから突然変異したB型がゴリラで100%に繁殖しているんだからね。
追記。
「善悪の彼岸」 ニーチェ
87位/230作品。翻訳小説SF以外。
全体としてはつまらない本であるが、ごく一部の部分的に面白い箇所があった。
ニーチェは、デカルトの「我思うゆえに我あり」を我思う「我」が我によって正確に認識されていないことをもって、 論破する。
また、ニーチェは、道徳には、主人的道徳と奴隷的道徳の二種類があり、
主人的道徳は野獣の道徳であり、野獣が貴族となってきたといっている。
三浦健太郎の漫画「ベルセルク」のような世界観である。
以上。
ニーチェは、優れたものが高い地位につき繁栄したのではなく、
野獣に近いものが貴族となり繁栄したと主張している。
これをY染色体ハプロを追って検証していきたい。
高い地位にあって繁殖した遺伝子だからといって安易に優秀な遺伝子とはしないぞ。
まあ、ニーチェがいってることはただの仮説だけど、
歴史的に検証できるものならしてみてほしいね。
「論語」を読んだかぎりでは、こんなものを道徳的規準にする社会なんてありえないだろと思うけど。
日本の道徳規準というものは、三島由紀夫の「葉隠入門」なんかがわかりやすくておすすめだけど、
これを根拠に歴史上の人物が悪徳で貴族になったのかはわからないなあ。
でも、「葉隠入門」の「武士は多少高慢で死狂いするのがよい」ってのは奴隷的道徳だよなあ。大将の武将に都合のよい。
外国の歴史はわからないので、日本の歴史を見るに、
ヤマトタケル:女装して敵を暗殺した英雄であり王子。
聖徳太子:異国の文化をとり入れ、日本の中世国家の基盤を作った王子。
藤原氏:大兄の皇子の味方をして天皇中心の国家基盤を作った功績者の子孫。
平氏:軍事担当者として功績があり貴族に。
源頼朝:天皇の全国統治に反対し、開拓農民の支持を受けて反乱した人。
足利尊氏:鎌倉幕府滅亡に功績があり、建武の親政の失敗を受けて幕府を開いた。
織田信長:尾張守護の役目を全うし、京へ登ろうとした今川義元を倒し、その功績で戦国時代を征す。
豊臣秀吉:かなりヤリチンだった武将。成り上がりものだが、戦上手。
徳川家康:まあ、いろいろあるが、日本統一軍を派遣した織田信長の同盟者。
明治天皇:血筋だけだが、明治維新は大成功。
ううん、日本の歴史では、みんな立派な英雄だねえ。中国とちがって、英雄色を好むというのに当てはまるのはそんなにいないかも。
悪徳に準ずるものが繁栄するというのはプラトンもニーチェも認めるところだ。
ニーチェは、この善良なる人々を奴隷として、悪徳なる人を貴族とするキリスト教会の教える道徳的世界秩序に反抗するべきだといってるわけだ。
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