第7話 穀物の生産量は130億人分ある

世界の餓死者を調べると



インターネットが普及している現在においても、

毎年、1500万人から1800万人ぐらいで、餓死者が出ているとされている。

国連世界食料計画のサイトでは、「世界では、飢餓やそれに関連する病気のため、毎日2万5千人が命を落としています」としている。

各国の統計については、その国の暗部というところで、控えられている向きがある。

「発展途上国」とされているところでの餓死者が多いが、「先進国」でも見受けられる。



とある。ちなみに、日本にも餓死者はわずかに存在し、



日本においての餓死者は、厚生労働省の調べでは、

1992年に24人、1995年に61人、1996年に87人、2003年に97人となっている。

2009年以降、また増えるものと思われる。世界の餓死者の人数に比べれば、人数はすごく少ない。

1940年代について、日本でも餓死者がかなり出た。



である。そして、



「飢餓」になるのは、食糧が十分につくられていないからではありません。

穀物は年間 23億トン生産されています。

これは世界中の人が生きていくのに必要な量のおよそ2倍になります。



なのである。つまり、穀物の生産量は、世界人口70億人の倍の130億人分が生産されているのである。



この余った穀物の半分はどうしているかというと、


早い話が、捨てている。



世界には食料は余って生産されているのに、


捨てられているため、


餓死者が1000万人毎年出ているのである。



話は変わるが、


穀物は保存がしやすいため、飢饉に備えて、各国政府が国民の消費量の五年分を備蓄している。


五年以上たった穀物は、もちろん、捨てているのである。



だから、1993年の日本の米不足で、タイ米が送られてきたが、


タイ米はぱさぱさしてまずいといわれた。


食糧危機において、使われる米は、五年分ある備蓄米のうち五年前の米から支給するので、


水分が少なくてまずいのは当たり前である。



タイ米がまずいのではない。食糧危機だから、五年前の米を支援してくれたのである。


それを受けて、タイ米はまずいなどといった日本人には反省が必要だ。



もちろん、タイは悪くない。


その証拠に、北朝鮮の食糧不足に対して、日本から送られた米も、五年前の備蓄米だからである。


北朝鮮の人は、日本の米はぱさぱさして水分が少なくまずいと思っているはずである。



日本は、1993年の米不足でタイ米をまずいといったことに謝罪するべきだと思う。



新米が美味いのは常識。


五年以上余った米は捨てているのである。



で、話はちょっと経済になるが、


穀物が需要の二倍生産されているので、穀物の価格が低くなるのは当たり前である。


農家が貧乏になるのは当然だ。



これが世界の農業の経済の現実である。



日本の農業は、米余りの減反政策を強いているので、


中小農家は無理に米を作らず、野菜を作るべきである、



米余り農家も、あきらめてはいけません。


自分の一生懸命作った米が食べられることなく、捨てられていくことに、


謎を調べ、解明するべきです。



それでも、毎年、1500万人が餓死しているのですから。

穀物生産より、発展途上国のインフラ整備が重要だと個人的には思います。



以上です。



追記。


あまった食料は堆肥工場で堆肥にしているそうです。

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