第7話 若き日の痛み

オレとシゲルはゲームセンターで遊んでいた。


すると向うから、なにやらいかつい三人組がやってきた。


「おい、そのゲームはオレがしめてんだよ、この野郎。」


「なんだと?」


シゲルも負けじと相手に対して、睨みをきかせる。


「おい、ちょっとこいよ。」


オレらは橋の下に呼び出された。


有無を言わさず始まる乱闘!


(ちょっとまてって!なんでオレまでシゲルのせいで巻き込まれなきゃならないんだよ。)


オレも仕方なく殴りまくる。


喧嘩の間は放心状態で、気がつくとそれは終わっていた。


オレは喧嘩などした事がなかった。


2人して橋の下に、寝転ぶ。


俺たちは、切ない夕暮れの光と傷口の痛みが混ざりあい、訳も分からない感傷に浸っていた。

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