本当にそうですね。
8月6日、広島で暮らしていた人々。
8月9日、長崎で暮らしていた人々。
その人達の苦しみや無念を思うと、胸が痛くなります。
現在連載中なので、感情がリンクしてしまいました。
作者からの返信
今回ここを選んだのは間違いなくayaneさんの御作品がきっかけです。
以前の写真があまりにも美しくて。
だからあの日が酷くて。
あの貴婦人の姿を知っているのと知らないのとでは、現在の建物を見上げる心情が違うと思うんです。
いずれにしても悲劇には変わりはないのですけれどね。
72年も経って、どうしてまだ核がなくならないのか。
そんなに困難なことなのか。
核を推進している人はヒロシマのこの建物の前でも持論を展開できるのでしょうか。
編集済
歴史の証人は時が経つにつれ少なくなり、いつかいなくなる。
だから、人は様々な文献を残してその事実を後世に伝えようとする。
そんな中、時としていつまでも存在する生き証人がいる――「生きていない」と言われたらそれまでだが、実際「彼女」は生きている。目の前に存在するだけでなく、人々の頭の中に刷り込まれ、心の中で永遠に生き続ける。
美しかった外観は変わり果て、高貴で優雅な面影はどこにもない。彼女を目にした者の第一印象は「美しい」という言葉と対極にあるもの。
しかし、時間が経つにつれ、ファーストインプレッションは変わって行く。彼女の美しさが見えてくる――それは決して憐れみや同情などではない。
悲惨な出来事が背景にあるだけに言葉にすることは憚られる。ただ、みんなそう思っている――歴史の証人となることと見た目の美しさを引き換えにした彼女。それは自分の意思ではない。しかし、結果として、その存在が見る者の脳裏に様々なシーンを彷彿させる。その中で、人は彼女の美しさを見る。
昔の彼女を知っている者はこう言うだろう――「彼女は美しい。以前よりもずっと、ずっと」
【追記】
ちょっぴりカッコつけ過ぎたかも知れません。
後から読むと恥ずかしいね。
前日の夜に書いたラブレターみたいゞ(≧m≦●)ププッ
でも、それだけ今日ちゃんの文章がステキだったってこと。
読み手の気持ちを掻き立ててレビューに向かわせる文章――それって素晴らしいと思います。
作者からの返信
RAYちゃん
渾身のコメントをありがとうございます。
私を始め「彼女」の以前の美しさを知らない日本人が大勢います。
「彼女」の運命《さだめ》を知った上で見る「彼女」の美しさ、哀しさ。
戦争や原爆を体験していなくとも、忘れてはならないし、語り継がなければならないこと。
現在の「彼女」から「貴婦人」を想像していただけるように。
もっともっとできるはずなんです、描写。
まだまだ勉強ですね。
けれどもRAYちゃんは感じてくれて、こんなに素敵なコメントを寄せてくださった。
書いてよかった。
どうもありがとうございます。
お返事が遅くなってごめんなさいね。
どうお返事したらいいか悩みました。
けれどもカッコつけたり飾った言葉でなくて、素直に綴ろうかなと。
追記の追記(^_−)−☆
きゃあ、RAYちゃんからラブレターもらっちゃったぁ💌
半日悩みましたよ。
どうやってお返事しようかと。
んで、諦めました😅
ごめんね、カッコよく派生できたらよかったんだけど。
でも、「貴婦人」の描写は諦めたくないので、時々、ちょこちょこ改稿するかもしれません(……と予防線を張っておく💦)
ありがとうね。
最上級のお褒めのコトバまで頂いちゃった🎶
わたくしは、この回を拝読し、思わず胸に迫る感情を抑えきれませなんだ
けして、けして二度と同じ過ちを繰り返してはなりませぬ
いまだに人間は、世界のどこかで砲火を撃ち鳴らしております
なぜあの悲劇を学ばぬのでしょう
愛する家族や故郷を、一瞬のうちに失うことが、どれだけ辛いことなのか
わたくしも以前、「明日へ奏でる草笛の音」なるお話を描きました
絶対に人が人を、殺めてはなりませぬ
どんな理由があるにせよ
ああ、今日子ちゃん、この回はまさしく忘れ去られようとしているあの忌まわしき事象を思い起こしてくれます
お描きになるのは、さぞかし辛うございましたでしょう
でも、わたくしたちは文によってしか世に訴えるすべを持ちませぬ
ありがとうございます
作者からの返信
つばきちちゃん
真摯なコメントをありがとうございます。
ちょうど他の方の戦争(原爆)のお話を読んでいるので、今回のお題に選んでみました。
現在の原爆ドームは映像でもよく見ますし、実際にも見学しました。
今回、以前の写真をいくつか拝見しましたが、その美しいこと。どんなに当時ハイカラだったかと思います。優美なフォルム。
どうしてもその美しさを表現したかったのが、今回の課題でしたが、まだまだかなぁ。もっと具体的に描きたいのですけれどね。
本当に。
なぜ国家元首やトップが戦争をするのか。
世界中戦争の悲劇は悲しいかな山ほどあります。
戦争をして、人を殺して、土地を奪って、何をしたいのか?
つばきちちゃんの名作『明日へ奏でる草笛の音』は広く多くの人に読まれるべき作品です。
強く強くそう思います。
こうした思いを伝えていくしかないのでしょうね。
つばきちちゃん、ありがとうございます。
編集済
相方と結婚後、初めて旅行した先が広島だった事を思い出しました。実は私の相方、米軍人です。その彼が「帰国する前に、どうしても見ておきたい場所があるんだ」と選んだ場所が、ヒロシマ。9.11後、イラク戦争に従軍した彼にとって「戦争で死ぬのは軍人だけじゃない」という事実が辛すぎたようです。
梅雨の暖かい雨の中、緑の木々に囲まれた原爆ドームが泣いているように見えました。その前で、傘もささずにカメラを向けたまま佇む彼も泣いていました。
私にとっての広島は、新緑の若葉に注ぐ雨の色です。
作者からの返信
由海さん、いらしてくださりありがとうございます。
ご主人、アメリカ人とは存じてましたが、軍人さんなのですね。ヒロシマを訪れる勇気は感服します。
ワタシ、中国で南京虐殺の資料館行く勇気がありませんでした。
ワタシが平和祈念館を見学した時も隣で欧米人の方が泣いていらっしゃいました。
世界中の人がここを訪れてくれれば戦争がなくなるのに、と思います。
新緑の若葉に注ぐ雨の色。
薄緑の涙雨。
貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございます。