Scene19 ネオンカラーの宝石箱

 香港


 言わずと知れた『世界三大夜景』の街のひとつである。

 観光名所のヴィクトリアピーク。

 さすがに世界的観光地、さまざまな肌や髪の色、飛び交ういくつもの言語。

 その世界的名所から世界的に有名な景色を眺める。

 ヴィクトリアピークが香港島にあるので、足元の煌きが香港島で、ヴィクトリアハーバーをはさんだ向こう側が九龍クーロン半島。

 建物自体をライトアップさせ、その上に多彩なネオンで飾り立てる。

 せわしなくイルミネーションが変化する。

 いくつものサーチライトが天空へと伸びる。


 対してヴィクトリアピークの対岸の九龍クーロン半島の尖端の尖沙咀チムサァチョイ

 こちらからは対岸の香港島の夜景が満喫できる。

 先ほどの夜景を反対側から眺める。

 山頂から見下ろすヴィクトリアピークに対して、こちらはヴィクトリアハーバーの海面から見上げる夜景。

 狭いハーバーを海賊船らしき観光船がクルージングしている。

 住民の足ともいうべきスターフェリーも幾つかの航路を行き交う。


 毎日行われる光と音楽のレーザーショー「シンフォニー・オブ・ライツ」

 ヴィクトリアハーバーを挟んで香港島側と九龍側の高層ビルから音楽にあわせて色とりどりのレーザーが放たれ、ビルのイルミネーションが輝く。

 ヴィクトリアハーバーに面した尖沙咀プロムナードという遊歩道などにいると、自分もそのレーザーショーの内部にいることになる。

 盛大な音楽にド派手なイルミネーション。

 そらを指すレーザー光線。


 同じ夜景ながら、ヴィクトリアピークからの夜景が静の夜景とするならば、この「シンフォニー・オブ・ライツ」は動の華の夜景。絢爛の夜景。


 20時からのショーが終わると、プロムナードも落ち着きを取り戻す。

 行き交うスターフェリー。

 瞬く前方の香港島。

 煌く後方の尖沙咀。


 ヴィクトリアピークから見下ろす夜景よりも九龍半島から香港島を臨む夜景の方が間近に感じられる。

 個人的にはショーの終わった遅い時間に香港島の夜景をやや落ち着いた九龍半島側から眺めるのが好きだ。


 人の造った煌く輝き。

 気持ちを上に向かせてくれるその輝き。

 また明日、と未来に向かわせてくれるその輝き。




【描写した場所】

 香港・香港島、九龍半島


 ※参考文献

 Wikipedia

 Travel Book

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