周囲の環境について、文化人類学的な視点を持つ
自分の所属する組織や集団に、怒りとかイライラとか違和感などを感じた時、組織や集団について学ぶためのチャンスととらえ落ち着いて考えてみると、けっこううまくいく場合もあるし勉強になります。
組織や集団について文化人類学(あるいは社会学)的に考察してみるのがなかなか有力なやり方。自分の置かれている環境について、そうした視点を持つと、単純で主観的なものの見方から一歩引いた見方ができることがあります。
と言ってもそんなに大げさなことではなく、組織や集団のあり方とか構成員の行動の特徴などを書き出してみて、別の組織や集団と比較してみたり、自分なりに考えてみたり、誰か適当な人に話してみて感想を聞いたりするくらいでも、けっこう面白いことがわかるものです。
今の時代は変化が激しくて、昔みたいに生まれ育った場所にずっといて親と同じ職業に就き似たような生き方をしてもうまくいかない場合が少なくありません。
なかなかうまく理解したり溶け込んだりできない不思議な文化を持った組織や集団に所属する可能性は、どんな人にもあります。
例えばですが、殺人事件は都会と田舎の中間でよく起きています。都会のようなプライバシーがないのに、田舎のような相互支援・相互扶助システムもないのが原因なのでしょうか。
そういった問題意識があると、都会と田舎の中間的な場所に住んでいる場合に、自分と周囲との関係性が少し見えてきたりします。
「ふーん、この組織はなかなか面白い仕組みで成り立っているんだな」とのんびり感心することも時には大切で、それが自分自身の感情のあり方を考えるヒントになります。
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