真夜中の水族館

@sudachi06

エピローグ

 君は水族館が好きだろうか?たくさんの魚、例えばマンボウやマグロ、マンタにウミガメ、カクレクマノミやナンヨウハギのレッドやブルー、そしてイエロー、色とりどりの熱帯魚、最高にテンションがあがるに違いない。サメなんかはノコギリザメやネコザメ、シュモクザメ、種類も形状も豊富で非常にクールだ。最近ではクラゲやチンアナゴみたいな変わり種が人気だね。ペンギンにラッコ、イルカやセイウチ、ジンベエザメがいれば大した水族館だ。彼らが優雅に水槽の中に佇む姿は見飽きることはない。色とりどりのイソギンチャクを用いた美しい展示、ほのかに暗くなれば、神秘的な深海魚をとりまく幻想的な光景にうっとりする。水族館嫌いなんていたらそれは大抵、魚が毎晩夕食にでる家庭に決まっている。そうだ、みんな水族館が大好きだ、水族館は多くの人に愛されている。

 けれど、君は勘違いをしている、君は本当の水族館の姿を知らないんだ。だからそんなのんきなことが言ってられる。今日は君たちに初めて話そうと思う。僕が見たありのままの水族館とそこで何が繰り広げられていたか。きっと君は聞き終わった後ちょっぴり後悔するだろう。でもきっとこう思うはずさ、「今度の週末は水族館に行きたいな…」なんてね。

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