遊戯銃の種類、創作資料の選び方
今回は遊戯銃の種類、そして創作の資料として購入する際の注意点や遊戯銃別の違いを紹介します。
実銃、実際の銃を模してつくられた玩具は遊戯銃、またはトイガンと呼ばれます。
しかしトイガンと言っても種類は様々、お祭りの露店で並んでいるものから、ガンショップに陳列されているものまで沢山の種類がありますね。
ガスだの電動だのよくわからない、絵や小説の資料にはどれが最適なんだろうと、お悩みの方も多いはずです。そんな方々のために、簡単にですがトイガンの紹介をしていきます。
まずは、BB弾を発射する機構を持つエアソフトガンから。
エアガンや空気銃と言うと、これを指すことがほとんどでしょうね。
ただ、空気銃というものには火薬を用いずに圧縮した空気などで殺傷力を持った弾丸を発射する遊戯銃『ではない』ちゃんとした銃も存在するので混同に注意です。日本でも火薬を使用する銃よりは条件が簡単ですが所持には許可が必要なものです。とはいえこちらは銃砲店にでも行かない限りそうそう実物を目にすることは無いと思いますが……。
・露店で売っている得体の知れないモノ
よく見るとSI◯Gやワル◯サーに似ている?というような微妙な外見のやつです。BB弾を発射する以外にも火薬を発火させたり音が鳴るタイプとかもあるんでしょうかね。
500円とか1000円くらいで買えたりダーツや輪投げの景品になっていたり。外見の出来は言わずもがな、資料として使うには頼りないですがL字型の銃じゃなけりゃいいんだ!とかサイズが分かれば!な絵描きさんなら資料としてありかもしれません。価格が安くてお財布に優しいです。
・エアコッキング
スライドないし遊底を手動で操作(コッキング)することにより内部で空気を圧縮し、その圧力で弾を飛ばす機構を持つトイガンです。
基本的に一度撃つたびにスライドや遊底を引かないといけないので、連射はできません。
拳銃では大手トイガンメーカーの物では2000円ほどのものからありますし、価格はどれも安く手にしやすいですね。
ライフルでは主にボルトアクションライフルなどがこちらの機構で商品化されています。しかしライフル系は拳銃と違いお値段が安くて2万円前後、高いものならさらに跳ね上がる場合もあります。ただしライフルはどれも高いのでエアコッキング系はそれでも安価な方だと思っていてください。
外観は割とよく作られているものが多いと思います。刻印等もしっかり彫られていたり、樹脂を多用しているので少々玩具っぽさはありますが絵や小説の資料としてよほど忠実に描写する方でない限りはこれでも十分なラインだと思いますよ。
・電動
コッキングをモーターを使って自動で行うことで、フルオート射撃など連射も可能にしたトイガンです。
バッテーリーを充電すればいくらでも撃てるので、弾をばらまきたい人はお薦めです。撃たないなら充電器とかも必要ないですしかかる費用は少なくなります。
こちらは拳銃でも1万弱から2万、ライフルは2万円前後から5万6万と価格は様々です。
外観は各所に金属パーツを使用したり、エアコッキングガンより実銃に近い質感になっているものが多いです。ただしバッテリー駆動なのでどうしようもないのですが、配線などが走っていたり少し残念な感じになっていることもしばしば。
分解時は内部にモーター等が詰まっているので分解した時の姿も玩具という感じですね。
・ガス
手動のコッキングもモーターも使用せず、ガスの圧力で弾を飛ばす機構を持つトイガンです。
外観は電動と同じかそれ以上に実銃に近いものになっているものが多いです。内部も割と実銃に近いものになっており(完全に同じではないです)、分解時も本物を分解しているような気分に浸れます。
価格は拳銃で1万前後から、ライフルは5万以上は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
ガスを動力とするので専用のガス缶の購入費(一缶だと1000円か2000円以内のものがほとんどだと思います)が出ますので、電動の充電にかかる費用よりは高くなると思います。
ゲームで使うならガスの購入費も悩みどころでしょうが、資料としてちょっと撃ってみる程度なら一缶でも拳銃もライフルもそこそこは撃てることでしょう。
拳銃なら多くは弾倉が、ライフルならグリップや弾倉色んな場所が、それぞれガスタンクになっているのでちょっと重量があります。またそのせいで実銃と大きさが違ったりしますがトイガンにおいてこれはどうしてもしょうがない部分で、ガスガンだけでなくどのトイガンにも当てはまってしまうのでここは諦めましょう。
これら上記三つがBB弾を発射する機構を持った、良くも悪くもゲーム用のトイガンです。ゲーム用と割り切って外見や素材は実銃に似せずゲーム特化にして作ってあるものもありますので、外観の資料として使用するには心もとない感じがしますね。
そんな悩みを解決させるのが、モデルガンと呼ばれるものです。
モデルガンは実銃を模して作られたトイガンの中では特に資料に適しているのではないでしょうか。
弾を発射する機構こそ持ちませんが、火薬を発火させ音を鳴らすことは出来ます。当然、排莢もします。ただ発火式と非発火式で別れていて、非発火式はそういったことが出来ないので購入する際はよく商品を確認してみましょう(非発火式の方が構造は実銃に近くなっています)
そんな発火機能もいいところですが、内部構造もかなり実銃に近く似せてあるんです。ガスガンでも弾倉やガスの放出部などはどうしても実銃とは違う形になってしまいましたが、モデルガンは弾を撃てないので弾倉には実弾を模した弾丸を装填できますし、スライドや遊底を引けばちゃんとそれが薬室に装填され、排莢もできます。これだけでもかなりリアルさに関してはモデルガンが特出しているのがわかりますね。
ただ本当に実銃と同じに作ってしまうと色々問題があるので、一部はどうしても細工がされています。ただそれを含めた上でも、資料にするなら絵でも小説でもモデルガンを私はおすすめいたします。
価格はちょっと高めで、拳銃でも2万円前後、ライフルはそもそもあんまりないんですが6万とかだったり凄いのは10万円とか…ガスガンで妥協も仕方ない価格ではありますね。
最後に、無可動実銃です。これは実銃に弾丸を撃てないよう細工を施したものです。かなり審査が厳しくて、可動部があまりないのもあるとかなんとか。
外見のリアルさという点では他より一線を画すものですが、モデルガン等より可動部が少なく、より観賞用に近いものになっていますね。
価格は大体のものが10万円を超え、80万とか100万とかそういうのも普通にあるのでぶっちゃけ免許取って実銃買った方が安いかもしれません。実銃は簡単に触れませんけれども。
他にも、トイガンにはライブカート式と言ってモデルガンでなくても実弾を模した弾を銃に装填できるガスガンや電動ガンも存在します。こちらは弾丸を装填する楽しみに加えて弾も撃てますが、ちょっと価格が高めで通販だと品切れになりやすいです。
でもショットガンだったりアサルトライフルだったり、モデルガンよりラインナップは面白いものがありますね。
また、リボルバーはガスガンだとシリンダーに弾薬がくっついて取れない仕様の物があるので、リボルバーのガスガンを資料に買うときはよく見て買う必要がありますね。取れるものは先述したライブカート式と丁寧に記載されているものもあるので、それを目安にどうぞ。
あと、こればかりはどうしようもないことの一つに刻印があります。大人の事情で実銃通りの刻印を再現するのは難しく、それっぽい刻印を付けていたりそんな感じで済ませてあるトイガンがほとんどです。こればかりは実銃の画像を検索して貰ったほうがいいでしょうね。絵を描く人は特に注意です。
実銃には無く、トイガンのみ刻印がされている場所もあるので、刻印の位置等にもお気をつけください。
資料向きなのはモデルガンやガスガンで、価格を抑えるなら電動ガンやエアコッキングといったところでしょうか。ただすべての銃が商品化されているわけではないので、ガスガンにはないけど電動で出てるから仕方なく、そういう場合もあるかもしれませんね。初めのうちは国内メーカーがいいと思います。海外メーカーからは割といろんな銃が商品化されていますが、説明書も簡素だったりすぐ壊れたりなので、ある程度慣れてからの方がいいと思いますよ。
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