映画での銃の扱いその1(狙撃時の銃の組み立て)

 今回からは映画などでよく見られるシーンについて、現実ではどうなのか、などそういった解説をしていこうと思います。

 まずは、狙撃直前の銃の分解組立についてです。


 軍隊よりも殺し屋だとかそういった登場人物がやることが多いのですが、狙撃の直前に、ケースから分解された銃を取り出して組み立てているシーンを見たことはありませんか?

 これは、絶対にとまでは言いませんが、リアルを追求するものであればあるほどやらない方がいいです。


 スコープは銃に取り付け、数発撃ちながら弾道を確認し、それに合わせて調整しなければなりません。

 そこで重要なのは、その時の銃の状態に合わせてスコープは調整されているということです。


 ここで一度分解し、再度組み立てた際には、ネジの閉め具合や部品の位置などがまた変わってしまいます。

 ちょっとのずれが照準を微妙に狂わせてしまい、調整した場所に弾が飛んでいかない場合があるのです。

 

 精度を重視した狙撃であればあるほど、一度調整した銃を分解してしまうのはNGです。

 銃床やバイポッドなど銃本体の射撃精度に直接かかわってこない部分なら、持ち運ぶために分解しても構いませんけどね。


 だからといって、創作でもそこを現実的に考えてやらない、というのはまた別の話だと思いますよ。

 映画でもよくある演出、つまり創作世界ではそれも見せ方の1つであることに間違いはないのですから、あえて魅せる演出として作中に組み込むのも私はありだと思います。

 現実性に拘りすぎて、せっかくの描写を削る方が勿体ないと思いますよ。


 もちろん、現実性が要求される作品ならやらない方がいい場合もあると思います。

 そこは、作品の傾向などで変わってきますから一概にこうだ、という結論は出せませんので、作者の方々自身で色々と試行錯誤してもらうことになりますが。

 

 短くなってしまいましたが、今回はこれで終わりです。

 しばらくは、映画での銃の取り扱いで〜、といった感じの内容になると思いますが、よろしくお願いいたします。

 

 

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