銃の構え方(拳銃編)

 今回は銃の構え方についてです(握り方ではありません)

 全てを書くと長くなるので、今回は基本的なものだけを紹介し、ライフル編と拳銃編で分けていきたいと思います。

 また、解説は文章だけとなりますので、なかなかイメージしづらいかもしれません。

 その場合はお手数ですが、今回解説する構えの名称で検索をしていただければ、他のサイトで詳細な画像や動画などを見ることが出来ると思います。こちらでそういったものをご用意することができず、誠に申し訳ありません。

 では、まずは拳銃からですね。



 

「アイソセレススタンス」


 

 まずは肩幅程度に足を開き、膝を少しだけ折り曲げて上半身を前方に寄せ、前傾姿勢を取ります。

 直立のままでは、反動でバランスを崩してしまったり手首に余計な負担をかけてしまう恐れもあるので、身体を支える下半身の使い方も重要になってきます。

 次は、その状態から両手を突き出すようにまっすぐ伸ばし、銃を構えます。

 上から見ると、腕と体で二等辺三角形の形が作られるように、銃は顔の正面にくるように心がけてください。


 この構え方は、上半身を曲げるだけで左右どちらの方向にも均等に向くことが可能で、他の構え方よりも横方向の対応性に優れています。

 また、銃が顔の正面に来ることで、利き目を選ばない構え方でもあり、現在の軍隊ではこの構え方が一般的になっています。

 弱点としては、標的に対して真正面を向いた状態になるので、身体を晒す面積が増え被弾しやすくなるという点でしょうか。

 そのせいか、最初から防弾機能を持った装備を着た軍隊向けの構え方とも言われているようです。

 



「チャップマンスタンス」



 後述するウィーバースタンスとしばしば混同される構え方です。というか本場ですらウィーバーと呼ぶこともあるので、何か区別しなければならない場合でもない限りは、これもウィーバースタンスと呼んでもらっても構いません。そんなに変わらないですし。

 

 まずは利き足を後ろに引いて、身体を斜めにします。

 これも、直立ではなく、少しだけ重心を前に寄せて前傾姿勢を取るようにしてください。

 次に銃を持った方の手を伸ばし、添える方の手は肘を曲げます。

 これで一応、構えは完成です。


 身体が半身になっているので、標的に晒す面積が減り、被弾しにくくなるという利点はあります。

 しかし、左右で異なる体勢の為、銃を持った腕の方向へ身体を向ける場合、身体全体を移動させないといけないので、素早い対応がしきれない方向が出来てしまいます。

 しかも、利き手と利き目が逆の場合、腕を利き目側に寄せるか、頬を二の腕の辺りに付けることになりますが、頬を付けると顔が斜めに向いたりして実戦には向かない姿勢になってしまいます。

 また、一方の腕に負担がかかるのも問題なのですが、アイソセレススタンスよりも構えやすいという理由で初心者でも使いやすい構え方と言われているようですね。

 画面映えもするようで、映画や漫画ではこちらの構え方が多く使用されている気がします。



「ウィーバースタンス」


 ほとんどチャップマンスタンスと似たようなものです。

 違いは、銃も持つ側の腕も曲げた状態にして構えるということですね。

 

 チャプマンスタンスよりは左右の射角が開けますが、両手を曲げているので反動の制御がしにくく、精密射撃には向かない構えです。

 チャップマンスタンスもウィーバースタンスも、体勢的に移動しやすく、両腕で構えるアイソセレススタンスは腕で視界を遮ってしまうのに対し、こちらは広い視界を保った状態を作ることが可能です。

 人によっては、こちらの方が即応可能という人もいるでしょうね。



 これら3つが、基本的な拳銃での構え方となっています。

 もちろん他にも、ある状況に特化した構えなど様々なものがありますが、そこまで紹介すると膨大な量となり、専門的な部分も多くなってくるので今回は割愛させていただきます。

 また、紹介した構えは基本的なものではありますが、必ずしもこの型通りにしろというものではなく、射手の体格や癖など条件次第では余計に扱いにくくなってしまう場合もありますので、自分がやり易いように崩してもらっても構いません。

 銃を撃ちやすくするための構え方なのに、型通りを目指して撃ちにくくなってしまっては、それこそ本末転倒です。

 こういった構え方などは人によってやり易い形があります。ですので、他人に対し型通りを強要するような発言は避けていただけると嬉しいです。

 

 次回はライフル編です。

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