銃の構え方(ライフル編)
今回はライフルの構え方について解説します。
しかし、それぞれ姿勢別で複数の構え方がある上、専門的な本でもない限りそうそう名前も登場しないので、それぞれ姿勢別の射撃時の名称と基本的な構え方のみを書いていきます。
「スタンディングポジション (立射)」
名前の通り、立った状態での射撃姿勢全般を指す言葉です。
利き手でグリップを握り、反対の手でハンドガードを持ちます。
頬はなるべくストックにつけるようにしてください。
一応、これが基本的な立射の構えで、オフハンドポジションという名前が付けられているようです。
先ほども言いましたが、専門誌を読んだり普段銃を触るようなことをしている人でない限り、なかなか見る機会のない名称なので、小説に使う場合は立射と一纏めに括った方が読者には伝わりやすいです。
「ニーリングポジション (膝射)」
こちらは膝を床に付けた状態での射撃姿勢です。
膝射 (しっしゃ)と読みます。
基本的な姿勢は、利き足側の膝を床につけ、片膝立ちの状態を作ります。
次に、立射の時と同様に利き手はグリップを握り、もう片方の手でハンドガードを握ります。
この時、グリップを握らない方の手は肘を膝に付けると、銃を安定させることが出来ます。
「シッティングポジション (座射)」
座った状態での射撃姿勢です。
まず、座った状態で足を開きます。体育座りの両足を開いた感じというと、イメージできますかね?
その状態から上半身を少し前の方に傾け、両肘を膝、もしくは脛の部分に乗せて銃を構えるものがオープンレッグシッティング。
胡坐をかいたような姿勢で、両肘を膝の辺りに乗せて構えるのがクロスレッグシッティング。
と、他にも様々な種類の名称や構え方がありますが、専門的な部分まで食い込んでくるので、この辺で切らせていただきます。
やはりこれも、伝わりやすさを重視するなら座射とまとめて書いた方がいいと思いますよ。
「プローンポジション (伏射)」
いわゆる伏せ撃ちです。
うつ伏せの状態から構えるもののほかにも、仰向けの姿勢や横に寝た状態で構えるものなど複数の種類がありそれぞれに名称がついています。
ですが一般的に伏せ撃ちというと、うつ伏せの状態で構えるものを指す場合が多いですね。
そもそもうつ伏せ以外の構えをしている作品をあまり見ない気もします。
このように射撃姿勢といっても、それぞれの体勢別に呼び方があり、そこから複数の構え方でまた別々に派生していくので、全てを把握するのはなかなか難しいです。
また、ライフル編と分けてはいますが、拳銃でも同様に立射以外にこちらで紹介したような各姿勢での射撃姿勢を取ることが可能です。
どちらかといえばライフルで使用する機会の多い姿勢ということも含め、便宜上分けさせてもらいました。
また、座射や伏射はどちらかといえば狙撃に特化した姿勢で、主に狙撃銃を構える場合に多く用いられる射撃姿勢です。
その為に素早く立ち上がることが出来なかったり、即時の対応ができないので、アサルトライフルなどを使用する場合にはあまり有効とは言えません。もちろん、やってはいけないという事でもありませんが。
これで、銃の構え方の解説は終了です。
もしかしたら、今回紹介しきれなかった専門的な各構え方の名称などもまた別の機会に解説するかもしれません。
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