春はあけぼの
「コラーーッ!生徒会長真面目にやらんか!!」
すかさず列の並びに立っていた担任の田宮がステージ上に向けて怒鳴りつける。
「いやはやついつい悪戯心には抗えず、申し訳ありません。新入生の皆さん、どうか肩の力を抜いてリラックスして聴いてください。一度大きく深呼吸しましょう。ハイ大きく息を吸ってー、ハイ深く吐いて~!」
生徒会長と呼ばれた校門様が悪戯そうに頭を掻き掻き、音頭を取って深呼吸をし始めた。
おかしなことに怒鳴ったばかりの田宮まで一緒になって深呼吸をしている。
校門様はそれほど信頼されているのね。春海はちょっぴり彼を見直した。
「それでは改めまして、只今ご紹介にあずかりました私、本校の生徒会長を務めさせていただいております乗鞍八千代と申します。新入生の皆さん、本日は清涼高校にご入学おめでとうございます。」
校門様、もとい乗鞍生徒会長は、今度は大真面目に祝辞を述べた。
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