なんということでしょう……ムスカさんの硬い決意と覚悟には感服です。相当な苦しみが襲ってくるはずなのに、こんなことを決意できるなんて、すごいです。
今まではずっと憎い敵だと思ってましたが、ここ数話でイメージがガラリと変わり始めました。
とうとうこれから真実が明かされるのですね。更新楽しみにしてます!
作者からの返信
花音さん
コメントありがとうございます。
〈蝿《ムスカ》〉は、プライドの塊のようなところがあって、しかも、自分は頭がよいと思っていて(←ルイフォンと同じ……)、どう考えても、いいヤツではありません。
けれど、だからこそ、『最高に頭の良い自分』の思いついた『最高』の終幕のためになら、なんだってやってみせよう……と。
(根っこの部分では、真面目で気弱なところもあって、そのために、エルファンのほうが『兄貴』分です。エルファンと喋るときだけ、偉そうな感じが減ります)
彼は、決して、よい性格でも、善人でもありません。
そんな彼を認めてくださり、ありがとうございます。
これから、明かされる真実。
トンデモ展開と思われそうな気がして、ちょっと、びくびくしております。
どうか、温かい目で……。よろしくお願いいたします。
編集済
~蠅ファンによる歴史改変~
「ここに、王族フェイラの『秘密』のすべてが記されています」
「じゃあ、それだけくれ!」
「え?」
「お前を失いたくはない!」
「リュイセン……」
「ふっ」
「リュイセン、貴様って奴は。いつもいつもルイフォンと間違いそうになってた私を許してくれー」
額に張りつく前髪を鬱陶しげに払いのけ、〈蝿〉は実に嬉しそうに哄笑を上げた。
作者からの返信
悠木さん
コメントありがとうございます。
「なっ!? 俺とルイフォンをいつも間違えていた――だと?」
「ああ。いつも、セットで現れていたからな」
「俺と父上を間違えたわけじゃなくて、俺とルイフォンを間違えた……」
「あ……(そういや、リュイセンとエルファンを間違えたこともあったな)」
「おい、〈蝿《ムスカ》〉! じゃなくて、ヘイシャオ! 俺に背中を向けて、しゃがみこめ!」
「は?」
「今から、俺が書く文字を当てるんだ!」
「は?」
リュイセンは、〈蝿《ムスカ》〉の広い背中に指を走らせる。
〈悪魔〉として、潔く果てる姿を見せようとした、その背中に。
「バ……、カ……? なんだと、私が馬鹿だと!?」
「みんなして、いつも俺のことを馬鹿呼ばわりしているけど、俺とルイフォンの区別もつかない、お前のほうがよっぽど馬鹿だろう!」
周りからの評価に、実は密かに傷ついていたリュイセンであった。
ついに〈蠅〉が秘密を口に……っ!(><)
いったい何が語られるのか、どきどきします……っ!(><)
でも、苦しむ姿を見なくてはいけないミンウェイは、心穏やかではいられないでしょうね……(つ﹏<。)
作者からの返信
綾束さん
コメントありがとうございます。
はい。ついに、王族《フェイラ》の『秘密』が明らかになります!
この『秘密』は……トンデモ展開です。
(世界の設定なので、ここだけは理屈じゃなくて、ぶっ飛んで……)
ミンウェイへのお気遣い、ありがとうございます。
でも、そう。これはもう、どうしようもないです。
覚悟の上での〈蝿《ムスカ》〉の選択なので、ミンウェイは辛くても見守るしかありません……。
また、近況ノートへのコメントもありがとうございました。
お暇なときにお越しください。
https://kakuyomu.jp/users/NaN/news/16817139556700493974
「最高に〈悪魔〉らしく、最高に『鷹刀』らしく。そして、最高に『私』らしい……」
まさに、という感じです。
そうすることで約束も守れ、メイシアを呪いから(実質的に)開放し、自らに手を下す人を作らない。
凄い。
単なる悪「役」ではない彼の、最高の終幕だ、と自分の心の中で時、ぐわっと胸が熱くなりました。
いよいよ、ですね。
次回、楽しみです!
(そしてリュイセン、今回もありがとうー! ある意味、みんなが彼の「説明してよと言う係」を必要としているのかな)
作者からの返信
李奈さん
コメントありがとうございます。
「まさに」――とのお言葉、どうもありがとうございます! 嬉しいです!
『彼』という人物について考えたとき、最後にこの選択をするのが、もっとも彼らしい。これこそが、彼だ! という、決め台詞でした。
「いつか、これを書く!」と、ずっと思っていたものでした。
(ルイフォンたちを館に招待するときにも、実は、同じ台詞を言っているのですが、あのときは、ただの変な人でした。意味を説明しないとね……)
(しかし……。明確な謝罪とかはなくて、あくまでも偉そう。
ルイフォンと同じく、「自分は頭が良い」と思っているタイプで、自分の考えた『終幕』に酔いしれている。
でも、きっちり、キメる。そのへんが『彼』)
そして、リュイセン。
リュイセンは、分からないときには、ちゃんと「分からない」と言える、偉い子なのです。
これは、すっごく大事で、彼の美点だと思っております!
〈蝿《ムスカ》〉=『彼』も、リュイセンのこんなところも評価したと思うのです。
たぶん、ルイフォンが相手だったら、同族嫌悪で、今のような話し合い(?)の状態にはならなかったと思う……。
リュイセンは、リュイセンだから良いのです。
リュイセンを贔屓にしてくださり、本当にありがとうございます。
いよいよ、次回からは――。
トンデモ設定を披露す……、……世界の秘密が明かされます!