十月桜編〈文化祭・涙〉

 ――文化祭初日、DOLL服研究班室。


「――俺は涼香を選ばない。だから涼香とは結婚できない」


 涼香への返事を感情を込めず、淡々と答える。


「「「「…………………………………………」」」」

 外の喧騒だけが響き、室内だけは水を打ったように静かになった。


「……そう、こっ応えてくれて……あっありがと……ううっ!」

 涼香がふるえながらそれだけ言葉を絞り出し、嗚咽を漏らす。


「なっ、なぜだ裕貴! お前は涼香が好きだったんじゃないのか?」

 静香が困惑する。

「好きだとも。だからこう答えた」

「っ! ――なっ、何を訳の判らない事を! “あの事”をバラされたいのか?」

「ああ、困るな」

「じゃあどうして涼香を拒絶する?」


「拒絶……? ふん、分かってるだろ? これが俺なりの涼香への愛情だし、何より“こう答える事”が涼香の望みのはずだ。なぜなら俺達は血の繋がったきょ――」


 バチーン!!


 言い終わる前に静香に思いっきり平手を食らう。

「……痛ってーな」

「裕貴! おっお前は何を言い出すんだっ!」

 相当動揺したのか、静香が素の怒りを見せる。


「やっぱり。あんた……いや、静香さんは俺の家族を壊すつもり何て最初っから無かった。さっきまでは信じられなかったけど、今の態度を見て確信したよ。静香さんが“あいつ”を好きだっ――っと!」

 またしても右手が飛んできたが、とっさに左手で遮る。


「裕貴はさっきから何を言い出すんだ! お前が守らないんだったら涼香は――」

「ママっ!! もうやめてっ!」

 涼香が泣きながら静香の手を取って止める。


「涼香は黙ってな! こいつは――」

「もういいのママっ! “私はフラれた”んだからっっ!! だっ、だからもう……いいの…………うっ、うわああぁーー」

 それだけ叫ぶと、顔を覆って大泣きを始める。


「「「「………………」」」」

 ふたたび皆が沈黙し、涼香の泣き声だけが響く。


「――あーもうっ! ピーピーピーピーうるさいんだよっ! この小娘はっ!」

 キレた静香が泣き止まない涼香に右手を振り上げるので、殴らせまいと数歩踏み出す。


「待――!」

 だが、誰かが俺の肩を掴んでそれを止めた。

「ゆーき。大丈夫よ」

 振り返ると引き止めたのはさくらで、少し潤んだ瞳と、どこか嬉しそうな顔で俺を見ていた。


「くっ…………!」

 するとさくらの言う通り、一瞬静香が俺を見ると、振り上げた手を止めて悔しそうな顔をした。


「ママ…………」

 涼香が泣きながら静香を見る。


「…………まったく、本当に馬鹿な子」

 唇を噛んで、下ろした手を開いて両手で涼香を抱きしめる。


「お……!」

 自分が知る限り、初めて涼香を抱きしめるシーンに思わず声が漏れた。



「ママ……ママ…………ママっ!!」

 涼香も静香の胸に顔を埋めて抱き返し、何度も母親を呼ぶ。


「……今度は私が髪を編んであげるから、もう一度髪を伸ばしなさい」

 静香がこれまで見せた事の無い、優しい表情で涼香の髪をベール越しに撫でる。


「うん……うん…………ママ、大好き……」

「私もよ、……涼香」



 „~  ,~ „~„~  ,~


 ――午前10時半。

 中庭のステージ裏、機材の準備をしながら、ジャージ姿の雨糸、フローラ、さくらが話していた。


「……薄々感じていたが、結局、静香さんは涼香を愛していたんだな」

 フローラが呟く。


「そう。以前に涼香をのぞ……いえ、聞いた時に、酔った静香さんが寝言で裕貴の父親に謝っていた……そうよ」


「たぶん~~、涼香を生んだ事の後悔と愛しさのあいだで悩んでいたんだわ~~、それで罪悪感から涼香を嫌っている風を装っていたのね~~」


「なるほど、涼香への愛情をって自分をいましめて、さらに涼香を責めれば裕貴がでしゃばるものな。そうして自分が悪役を演じて男として成長させながら罪滅ぼしをしていた……か。まったく、あの母娘おやこは……」


「うふふ。ホントーにそっくりだね~~」


「そういう事。さらに涼香の恋心を知ったから、涼香の為に裕貴の保護欲をあおって涼香とくっつけようとした……って言うのが静香さんのシナリオ」


「異母兄妹なのにか?」


「たぶん~~、涼香の事だから知ってもその時にはもうどうしようもないくらいゆーきが好きだったんだよ~~。それで静香さんは涼香の想いを叶えさせたかった……それが二人への嫌がらせに見せかけて……かな~~?」


「うん。もうはたから見てても分かったし、好きすぎて自分の幸せを後回しにしちゃうくらい」


「そこが静香さんの最大の誤算だったんだな、もし涼香が自分の事しか考えていなかったら、今頃オレたち全員涙を呑んでいただろう」


「涼香は一生裕貴の為に尽くすつもりよ。“誰と結ばれても”……ね」


「そっか~~。……だから“妹”っていう立場を選んだのね~~…………」


「「……………………」」


「…………そもそもどうして静香さんは昇平さんと“そう言う仲”になったんだ?」


「それは涼香も知らないみたい。でも静香さんは昇平さんに深い負い目を持っているのは間違いないって」


「……そうなんだ~~、でも涼香がお母さんと仲良くなって良かったわね~~。うふふ」


「さくらさん、嬉しそうですね」


「うん。さくら施設で育ったから、不遇だったコが幸せになるのって嬉しくなるのよね~~」


「ママ……」

 青葉が嬉しそうにさくらを見る。


「ハァ……、裕貴も涼香みたいな女の子を身近で見ていたら、ますます私達のハードルが上がるのに……。さくらさんってまるで天使ですね。さくらさんが芸能人で成功した理由が分かったわ」


「も~~う。ウイちゃんも敬語はいい加減にやめてよ~~う、さくら悲しくなっちゃうわ~~」


「うう……、まっ、まあ、その内に……」


「ウイはプリミティブさくらに敵わないと思てるアルからな」


「ええ~~!? そうなの~~? さくらは逆にゆーきの幼なじみのウイちゃんがと~~~~~~~~っても羨ましいんだけどな~~……」


「もうっ雛菊ったら! わっ、わかりましたっ! …………さくら……サン……」


「うっふふ~~、 ありがとう、ウイちゃん♪」


「――さて、準備が終ったら少し早いが昼食にしよう。直前に満腹になったら演奏に身が入らないからな」


「じゃあゆーき達にも声かけましょ? 青葉、お願い~~」


「りょーかい。……メッセ送ったよ~」

「ありがと、それじゃあさくらお手洗い行ってくるわね~~」


「あ! それならちょっと青葉を置いていってくれない? 楽器の音程を見ておいて欲しいの」


「いいわよ~~」


 „~  ,~ „~„~  ,~


 ――同じ頃。

 校舎から離れた、プレハブの共用用具倉庫。

 プラカードを持った、白のタキシード姿の裕貴と、圭一が向かい合って立っていた。

 その裕貴が持つプラカードには、表には『北校舎二階 2L 教室DOLL服研究班 新作展示中!!』と表に書かれ、裏には赤と黒マジックで毒々しく『副班長を振った最低男です!!』と書かれていた。


「……なんの用だ?」

 不機嫌そうな圭一に聞く。

「黙って一発殴らせろや」


「圭一さん!」「ゆーきお兄ちゃん!」

 中将姫と黒姫が心配そうな声をあげる。

「お断りだ」

 中将姫、黒姫と目を合わせてアイコンタクトをしながら首を振る。


「涼香を泣かせただろ?」

「ああ、だが圭一に何の関係がある? 俺と涼香の問題だろ?」

「今朝、涼香に告白した」

「……そうか、もしやとは思っていたけどそういう事だったのか」


「ああ、理由は充分だろ?」

「ふん、知った事かと言いたいけど親友だからな。……好きにしろ」

「ゆーきお兄ちゃん……」

 黒姫が心配そうに声をかける。

「こればっかりはしょうがないんだ」


「いい覚悟だ。手は抜かねえゼェ」

「……さっさと済ませろ、これからまだまだプラカード十字架を背負って、ゴルゴダの丘を登るキリストのように、校内を不誠実男の汚名を着て、みんなから罵声を浴びながら行脚あんぎゃしなきゃならないんだ」


 ――本当なら、静香やDOLL服研究班のみんなは、ウェディングドレスを着た涼香と俺をセットで見世モノ……もとい、宣伝材料にするつもりだったのだろうが、俺が涼香を振ってしまったため、仕方なく中止にしようと言い出したので、みんなの期待を裏切ったお詫びに、ヒロインを辱めたさらし者になると提案したのだ。


「ははは、ざまぁねーな」

「……うるさい」


「じゃあいくゼェ! ――はあっ!!」

 圭一が腕を振りかぶり、目を閉じないまま真っ直ぐ拳が近づくのを見つめていたが、インパクトの瞬間、目の前で拳がピタリと止まった。


「……どうした?」

「やっぱ止めた。涼香と結婚する時に倍返しされちゃ敵わねぇからな」

 圭一が不敵に笑う。


「ふっ、そりゃ無理だ。ああ見えて涼香はものすごく強情なんだ」

「承知の上だ」

「そうか、まあせいぜい頑張れよ。応援はしないけどな」


「親友じゃなかったのか?」

「圭一だけじゃないさ。大事な妹に近づいたり、奪おうとするヤツは全員敵だ。――そう誓ったんだ」

「ちっ! このシスコン野郎め!」

「よせ、褒めるなよ」


「「…………」」


「へっ……」

「ふっ……」


「「あっはっはっはっはーー」」


「……オトコの人って分かんない」

「いずれ分かりますよ」

 戸惑う黒姫に中将姫が笑いかける。


 „~  ,~ „~„~  ,~


 ――裕貴と圭一が話しながらぶらついていると、トイレから出てきたさくらと会った。


「ああ、さくら、丁度いい。なんか早飯にするってメッセもらったけど」

「そうそう。みんなでごはんにしよ?」


「どうして?」

 圭一が聞く。


「さくら達のイベントが一時からあるから、少し早めに昼食にしようって

 事になったの~~」


「そっか……ところで青葉は?」

「ウイちゃんに頼まれて機材の調整に付き合ってる~~」

「ふうん」


「それよりお昼どうする~~?」

「行こう。それと大人数になるから、混む時間をずらした方が、出店の連中に負担掛けないですむしね」


「じゃあ俺が先に行って席と食事を確保して来るゼェ。何が良い?」


「フランクフルト! ……と焼きそば」

「はははは! 焼きそばが後付けか。了解だゼェ!」


「ははは、それは確か正門の方で二年の建築科がやってたよ」

「わかった!」

 そう言って圭一が走り出す。


「おねがいね~~!!」


 圭一が人込みの中に消えていく。

「……さて。もう教えてもらっていいよね、三人で何をやるの?」


「うふふ~~、ミニライブだよ~~!」

「おお! すげー! 何となく予想はしてたけどやっぱりか!」

 

「うん! ウイちゃんがシンセサイザーで、フローラがエレキギター、さくらがベースを使うんだよ~~」


「え!? さくらって楽器使えたの? つかプロ時代は全部バンドマン使ってソロで歌ってたよね?」


「そうなんだけどね~~。……実は、ウイちゃんとフローラも歌うから、さくらも何か楽器を使わないと二人が歌ってる時、さくら舞台で立ってるだけになっちゃうからね~~」

「そっか。それで練習時間たくさんとってたんだね、偉いね」


「ありがとーゆーき。嬉しいからたくさんホメて~~♪」

 さくらが頭を差し出す。

「ああ、本当にすごいよ。えら――」


「おい!」


「きゃ!」

 笑いながらさくらの頭を撫でようとした瞬間、野太い声が背後から聞こえ、さくらがいきなり首を掴まれた。


「霞さくらだな?」

 そう問いただした人物は背が高くがっちりした体型で、サングラスに白いスーツを着ており、一目でアウトローだと分かった。そしてその手は大きく、小指と薬指の先が無くなっていたが、さくらの細首をひと掴みにした。


「さくらおねーちゃん!」

 黒姫が叫ぶ。


「なっ! 誰だ?」

 ――おかしい。アウトローなどの不審人物はそもそも学校に入れないし、強引に入って来たらDOLLに警告アラートが来るはずだ。


「あっ、あなた――んっ!」

 さくらが驚いて声をあげようとすると、男が指に力を入れてそれを遮る。


「さくらから手を離せ!」

 そう言いながら持っていたプラカードを振り上げる。さらに黒姫も俺の肩から飛び掛かる様子を見せるが、スーツを着ていてさえ分かるほど太い腕が、さくらの首をガッチリ掴んでいてうかつに動けない。


「威勢がいい小僧だな。だがお前に用はない」

「あぐっ!」

 男が指に力を込める。

「――くっ!」

 仕方なくプラカードを捨てる。


「そうだ。大人しくしてろ……どれ」

「きゃ!」「あっ!」


 男はなんと、さくらの胸を堂々と揉みしだいた。


「やめろーーーーっ!!」

 一瞬で頭に血がのぼり、男のスネへローキックを入れる。


「くっ!」

 するとさすがに効いたようで、さくらの首から手を離して男がうずくまった。


「さくら!!」

 その機を逃さず、さくらの手を引っ張って背後に庇うと、遠巻きに見ていた周囲の生徒も歓声を上げる。


「……やるじゃねえか小僧」


「逃げろさくら! 黒姫、遠慮はいらない。全開で――」

「待って!!」

 さくらが叫び、俺を押しとどめて前に出る。


「さくら!」


「大丈夫よゆーき。ちょっと待っててね」


 そう念を押して笑顔を見せて男の方へ向き直る。

「おめえ……」

 うずくまっていた男がさくらを見上げる。


「もう!! こうじゃないでしょ!!」

 さくらが怒り、男の手を引っ張る。

「…………」

 すると、大柄な男がなぜか素直に無言で従った。


「なんなんだ?」


「ここに立って!!」

 さくらが男を30センチほどの段差の前に連れて行って指示をする。

「…………」


「さくら?」

 パチッ。

 心配で声をかけると、さくらがウィンクした。


 そしてさくらが男の前の段差の上に立つと、おもむろにジャージの前を開いて、白いブラをはだけさせた。


「おいっっ! さくら!」


「もうっ! あんな触り方じゃないでしょっ!!」

 俺には答えず、男のサングラスをむしり取って投げ捨て、いきなり男の頭をはだけたジャージの中に抱き込んだ。


「……おっきくなったね。クーちゃん……」

 さくらが男の頭を嬉しそうに抱いて、頭の上から男に呼びかける。


「――え!?」

「……ママ」

 男がポツリと呟く。


「ママ……会いたかった」

 男もさくらを抱き返す。


「心配かけてゴメンね」

「――うっ! ……くっ!」

 どうやらさくらの知り合いだったらしい大男が、さくらの胸に抱かれながら静かに嗚咽を漏らした。


「どうなって……」


「さくらちゃん!!」

 人ごみの中から親父の声が聞こえた。


「さくら! 来たわよ!」

「……ママ」

 振り返ると、ビシッとベージュのスーツを着た風格のあるキャリアウーマンと、水色のマタニティーワンピースを着た、柔らかい物腰の妊婦が立っていた。


「薫姉! 小枝ちゃん!」

 二人はさくらを見付けると近づいて来て、男と抱き合うさくらをさらに抱きしめた。


「大変だったようだね」

「ご無沙汰ね、裕貴君」

 さくら達の突然の再会に呆然としていると、さらに大島護さんと緋織さんが声をかけてきた。

「大島さん、緋織さん、これは一体……」


「さくらの施設時代の同園生だよ」

「なるほど……」


「ところで裕貴、お父さんも居るんだけど……」

「ああ、親父か。貧相だからてっきりあの人の舎弟だと思ったよ」

 気づいてはいたが、涼香の事を思い出してムカついたので嫌味を言う。


「ひどい!」

 静香の口ぶりと親父の態度から、涼香の事は身に覚えが無いようだが、いずれ真実を聞いてみようと思う。


「来たわよ裕貴、なんだか賑やかね」

 さらにママも近づいてきた。

「ママ。……ああ、うん ――っと、緋織さん」


「なあに?」

「この事態、衆目に晒してていいんですかね?」


「それなら大丈夫、今逸姫が周辺のDOLLやデバイスを外部操作クラッキングして記録をブロックしてるから」

「ええっ!?」

 耳元でこっそりと話してくれるが、あまりの性能に思わず驚いてしまう。

 そして緋織さんの肩の逸姫を見ると、目を閉じて微動だにしない。


「すごい……」

「でもさすがにこれだけの数だと逸姫でもいっぱいいっぱいみたいね。通常操作インターフェースの方まで“意識”が回らないみたい」

「いや、それでも……」


「そういえば裕貴、姫花も来てるんだけど、途中で別れて好きに回って来るって言ってたわ」

「へぇ、じゃあさくらのイベントの事も知ってるね」

「ええ」


「……さてと、俺はそれじゃあ圭一のトコへ行って座席の場所取りと、食べ物のオーダーの手伝いでもして来るよ」

 そう言って落ちていたプラカードを拾い上げる。


「そう? じゃあママ達も一緒に――裕貴、それ!」

 ママが驚いた声をあげてプラカードの裏を指差す。


「ああ、まあ……そういう事だよ」

「……姫花から大体の事情は聞いていたけど」

「姫香から? ……まあいいや。こういう事だから涼香に会ったら慰めといて」

「……分かったわ」


 それだけお願いして、再会を喜び合うさくら達をチラリと見て正門に向かう。


 „~  ,~ „~„~  ,~


 ――DOLL服班室のパーテーションの陰。

 涼香が静香に化粧を直してもらっていた。


「……涼香は私の事を恨んでもいいのよ?」

「そんな事! ……ううん。小さい頃はそう言う気持ちもあった。けど今は感謝の気持ちもあるの」


「どうして?」

「裕ちゃんも、……お兄ちゃんも愛してくれていたから。そのおかげでお兄ちゃんを好きになれたから」


「辛い恋をしたとは思わないの?」

「こんな私を好きになって全力で守ってくれる人がいたんだもの。幸せって言わなきゃおかしいわ。それにさっきだって……」


「振られた事が? どうして?」

「そうよ涼香。最初に言ったじゃない『どっちに転んでも涼香は泣く事になる』って」


「一葉……ええ。泣くわ『どっちに転んでも傍に居られる立場が得られる』のよ? 泣きたくなるほど嬉しいわ」


「あなたはそれじゃあ、今までのあやふやな立場を、私とみんなに対してはっきりする為に、裕貴に答えさせる事が目的だったの?」


「うん。裕ちゃんはその通りに返事をくれたわ」


「あなたは……それで本当に満足なの?」

「ママ……。本当は……うっ!」


「……しょうのない子、また化粧が落ちちゃうじゃない」

「ママ……」

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