中学生時代

6年の小学校時代を終え、私は中学生になりました。

中学では以前より男女の差が大きくなり、マンションの友達と遊ぶことはほとんどなくなりました。

けれど違う小学校に通っていた新しい友達などもできて視野が広がり、寂しい、と思うことはなかったです。


自慢ではないですが、私は小学生の頃から成績は良く、テストは100点がほとんど。中学生になって100点こそ取れなかったものの、成績は上位。もちろん苦手な教科では平均点以下を取ることもありましたし、すべての教科を平均して言えば、という感じです。


けれど、私は成績を上げるために、家で自習したことはほとんどありません。苦手な教科さえも、必死に勉強するのはテスト前だけで、宿題を期限ギリギリまでほったらかしていることもよくありました。

おかげで長期の休みになるたびに出てくる「夏休みの宿題」も、早く終わらせればいいのに、明日でいいや、また今度やろう、などと後回しにして、夏休みが終わる直前は宿題ラッシュになることは毎年恒例でした。


決して真面目だったわけではないですが、ほとんどの教科は授業を聞いているだけで理解が出来て、自習はほとんどしていなかったです。


そのおかげか、私は勉強よりも部活に励むようになりました。

私は運動音痴なので小学生時代はイラスト部や家庭科部など、体を動かさないクラブを選んでいました。

けれど、中学の仲の良い友達は運動系の部活が好き。

なるべく友達と同じクラブに入りたかったですし、このまま運動できないままじゃ駄目だ! と思う気持ちもあったので、私はバドミントン部に入りました。


が、もともと運動が苦手な私が大したことができるわけがなく、部活前のアップのランニングはいつも最後尾、初めて手にしたシャトルはラケットにかすりもしない。アップ前のランニングは毎日欠かさず行われたのですが、その他にも体を鍛えるステップはかなり体力を使い、ついていけずに辞める子も多かったです。

それでも同じ部の友達や先輩との部活は楽しかったので、私は必死に部活に励みました。


そんな中でも本を読むことは小学生時代と変わらずに好きでした。当時、私は「少年陰陽師」という小説にハマっていて、本の背表紙がぼろぼろになるくらいまで読み込んでいました。


中学生になり、新しく出来た友達が偶然同じ作品を読んでいることを知ると、夢中で語りました。


そして、その時の話し相手…Kさんに言われたのです。


「私、自分で小説を書いてるんだ! なゆちゃんも小説が好きなんでしょう? 書いてみたら?」


自分で作品を書くなんて私では思いつきもしませんでした。けれど、その誘いはとても魅力的で、私はすぐに執筆を始めました。


部活もしつつ小説も書いて、そのうちKさんとネットにサイトを作り、自分の作品を載せるように。


それはただの趣味だったのですが、後に私の人生を動かすものになります。


そんな生活が習慣になり、順応しながら私は中学2年生になりました。

初めての後輩ができて、部活も試合への参加も含めた練習内容へ。


苦労しつつも充実していた中学校での生活。

多少の違和感はあれども、普通に過ごしていたのに、中学2年になって、はっきりとした強迫症状が出るようになり、私の生活は崩れ始めたのです。

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