第2話
卒業し、マスミは大阪の実家に帰った。
俺はなんとか就職したものの仕事が忙しくなかなか会えない状態だった。
しかし、俺は酔うと無性にやりたくなり、大阪まで行き彼女と会ってラブホで泊まった。
そのうち会社仲間でスキーに行くようになり、土日も会えなくなった。彼女が「私もスキー頑張ってうまくなったら一緒に連れて行ってくれる?」と必死に聴いてくるので生返事をしておいた。
すると、しばらくしてマスミは一人で夜行バスに乗ってスキー場に行き練習してきたと言う。「だって、せいちゃんと一緒にスキー行きたかったんやもん…、でも、でも、スキー場で一人、むっちゃさみしかったああーーー!!」って大泣きされた。
たまにデートするときは、必ず俺が遅刻する。でも、2時間でも待ってくれてた。
そんなとき、彼女が「将来のことかんがえへん?私は結婚したい。」と逆プロポーズみたいなんされた。しかし、困った俺は「とりあえず今は結婚とか一切考えてないからっ!」って拒否した。彼女の目に涙がにじんでた。
しばらくして、彼女が網膜剥離で入院した。
入院してしばらくして大阪の病院にお見舞いに行った。
開口一番彼女は「お見舞いに来てくれるなんて思ってへんかったわー。」と驚きながら笑ってくれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます