第13話

「きりん、お前の気持ちは通じたようや。もう、思い残すことはないやろ。」

「なんでやねん。聞いてましたやろ。みきりん守るんですよ。」

「そうか。 ほな聞くけども、お前はいつからこれをやってるんや。」

「いつから? 阿弥陀様、いい加減なこと言うたらいけません。私には記憶がありません。」

「そうか。ほな、いつまで続ける積りや。」

「勝手にやってるんですけど、分かりません。みきりんに聞いてください。でも、勝手にやってるんで。まあ、いいです。この身はもう、無いんです。寝てるようなもんでしょ。」

「明日の天気はどうかなあ。」

「グリーンフラッシュ、見せたいですわ。あの人に。」

「まあ、好きにせい。」

「あっ!封印は?」

「もう解いてるわ。」


きりんはストラップから飛び出した。












  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る