第91話 暗い……あまりにも


 鎌倉は恐ろしいところです。


 大河ドラマ、「鎌倉殿の13人」は某略の限りを尽くす源頼朝が描かれる。


 序盤は割とコミカルだったが、最近は内ゲバを繰り返しており、疲弊していく御家人たちがかわいそう。調子に乗ってる義経も比企もこの先、死ぬことになる。


 菅田将暉の演じる義経は今までになかったタイプで、稚気と冷酷さが混在する魅力的なキャラになっている。


 私は英雄に懐疑的で、所詮一兵卒だから義経も大したことないと思っていた。奥州藤原氏が邪魔だから、口実に使ったれみたいな感じでついでに殺されたのかと。


 でも当時は科学もないため、今より迷信や怪異が幅を利かせていただろう。義経が常ならぬものとして扱われていた可能性はある。


 こうして人は疑心暗鬼に陥る。鎌倉は暗い……あまりにも。


 私も小説が暗いと言われたので、じゃあ明るいってなんやねんと思う。


「SDGSでいっっもニッコニコ☆ 電信柱にちっちしまーす♡」


 とかそんな自己PRでええんか。吉○家に履歴書送ったら受かるかな。たまにここですんのオオオオオオッ!って場所で立ちションするおじさんいるけどやめて欲しい。尿射角を想像させないで😡


 逆に明るい小説って少ない気がする。濱野は司馬遼太郎の「峠」みたいな小説が好きなんだよ。理想と現実に引き裂かれて悶える人間が好物なのさあ! ケケケケ!


 義経より濱野の方がヤバイ奴だとバレてしまった。私は暗い……あまりにも。

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