第4話 日本人の行方2
するとそこには数千のドーム型の建物がはるか地平線まで続いていた、建物と建物の間は長い廊下でつながれていてその様子はまるでアリの巣の様だった。 「すげえ・・・本当にこれ映画かよ?」と男が言うと「なんとまだ信じてもらえないとは」と人らしきものが部屋を出て行った。 「コレさ。もしドッキリじゃなかったらどうする?」と一人の女性が言った。「どうするって・・・そもそも俺達を監禁してどうするつもりなんだろ?」と言いかけたとき人らしきものが手にウサギを抱えて戻って来た。人らしきものが壁に手をかざすと壁に人の頭ほどの穴が開き、そこへウサギうを入れた。もう一度っ手をかざすと穴が開いたのとは反対側の壁がモニターになり、建物の外の様子が見えた。すると先ほどのウサギが外に出てきたかと思うと急にもがき苦しみ体にも変化が出だした。 「何これ?どうなっているの?」「ええ?嘘・・・。かわいそう!」その場が騒然となった。「これで分かってもらえたかな?ここが地球でないことが。」と人らしきものがそういった。「地球ではない?じゃあここはどこやねん!」と男が聞くと「ここは火星だ。君たちはここに連れてこられた。」と人らしきものは説明した。「連れてきた?じゃあ貴方達は一体なのモノなの?」と女の人が聞くと「私は火星人だ。」と答えた。「おい。笑わせんな。ええからここからだしてくれ。」と苛立ちながら男が言った。「外のウサギを見ただろ?あんな風にはなりたくはないだろ。」と火星人はそういうと火星人はそういうと退出した。 「なんなのよこれ!もういや!」と若い女性が頭を抱え座り込んでしまった。そしてゆっくりと頭をあげると「あいつがいったことが本当なら私たちもう帰れないの?」とここにきて事の重大性にようやく気が付いた。 「何とかしてここから出れないかな?」と男が言った。「何言っているの?さっきのウサギ見たでしょ。アイツも言ってたじゃない。こうなりたくないだろ・・・って。」「そうこのままなら・・・でもアイツのうち一人を人質にして宇宙船を操縦させ脱出することなら可能だろ。」と言うと「スゴイな自分この状況でよくそこまで考えられたな。」と感心された。「そうやな。うまくいけば上手くすればここを出る事も可能かもしれない。その前にみんな名前とか教えてくれ。俺は山中健太郎。」こうして部屋の中にいる三十人ほどの人たちがお互いの名前などを教えあった。「よし!それじゃあここを出る方法を考えるぞ!」と山中がいうと「悪いけど俺は反対だ。」と奥から手をあげていった。
日本人消失 アサダユウ @asadayu-
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